大彦が150年間守り続けてきたこと mv

大彦が150年間守り続けてきたこと


■「お父ちゃん」と「荒川くん事件」

僕が小学生の頃は、家と会社と作業場がほぼ同じ。
だから近所の友達などを家に連れてくると、みんなの目がキラキラと輝きます。
うちには木がいっぱい。そして鋸(のこぎり)やカンナなどの道具達もいっぱい。
小さな男にとってはロマンの塊のような場所だったんですね。

だからそこで「遊ぶな。」と言う方が無理(笑)
友達は色々いたずらをしようとソワソワ。
そんな友達に僕はハラハラ。

だって、うちの父親=「お父ちゃん」は、近所で名物の恐いオヤジだったから。
何人もの友達が雷を落とされていたんです。

そんなある日、近所のお兄ちゃん「荒川君」がうちの作業場で、お得意様の茶室に使う予定の一本ウン百万(後で聞きました)の床柱に鋸で傷をつけたという大事件が!!

僕も荒川君も見事に叱られ、二人ともワンワン大泣き(笑)
荒川君のお母さんは夜、荒川君から「柱にいたずらして傷をつけちゃった。。」と聞いてさあ大変。

夜、大変申し訳なさそうに、荒川君を連れて謝りにきたのをよく覚えています。

だけど、うちのお父ちゃんは、決して「その柱」がウン百万する床柱だとは言いませんでした。『もうきっちり怒ったからエエよ。子どもの悪戯にわざわざ謝りになんてこなくてええで』なんて。

僕はその時幼心に、父親を大変尊敬したものです。

気難しくて(今となればその理由は大いに分かるのですが)、とても恐かった父親ですが、時にこういう事をやりよる「味な」お父ちゃんです。(写真は50代半ば位の時のものかな。いわゆる脂がのってた時っていうんでしょうね)

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