3.時間に正直な素材を使う mv

3.時間に正直な素材を使う

時間の変化を愉しむゆとり

自然界にある万物は、程度の差こそあれ、時間の経過とともに変化していきます。

人間もそうですし、建築も同じ。

アンチエイジングという言葉もありますが、経年変化を隠すよりも美しく見せる方が大切だと私たちは考えています。


本革のクツやカバン、財布などは、きちんと手入れをすることで年々美しくなっていくもの。それによりさらに愛着が強くなって長く愛用することができます。

そして、そういう愛用品のほとんどは「人の手」によって生み出されたものです。


一方、本物を模造した工業製品・大量生産品の多くは、新品が一番キレイで、使った瞬間から落ちていくばかり。竹や木を真似したプラスチックは経年劣化(変化ではない)していくのに全体の色は新品と同じでとてもアンバランスですし、住宅の床材として一般的な合板フローリングも使い込むだけ美しくなることは絶対にありません。

古美る(ふるびる)ことのできるものこそ本物。

そうした素材のほとんどが自然のものです。

だから「自然を見抜く目利きの能力」「自ら全国を飛び回って選んだ、樹種によって異なる仕入先(良材産地)とのつながり」「ワインの貯蔵庫のような材木の管理体制」そして「それらの素材を扱う腕」も必要となります。

自然のものとうまく付き合っていくのは手間もかかります。けれどその手間をわずらわしがっていれば、時代を超えて愛されるものにはなりません。

柱や梁の木、建具の板、壁の左官、天井の和紙、そして庭の緑など、経年そのものを愉しめる暮らしと、それによりどんどん魅力が増すお家づくりを心がけています。

新品には出せない「古美る」ことのできる味わいと存在感をぜひお愉しみください。

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