野上のブログ

まずは現況把握から!

今日は朝から大阪狭山市へ。先週から着工させていただきましたF様家のリノベーション工事の現場打合せのためです。

F様は5.6年前に弊社にご興味をもっていただき資料請求いただいた方。温めていたリノベーション計画を具体的にご相談いただいたのが昨年初め。コロナの影響もあって、少し設計期間はかかりましたが、はれて今年よりいよいよ工事スタート!

内部解体と連続して基礎工事を行うため、今回は内部解体も基礎屋さんにお願いしております。内部の解体も1週間で良い所まで進み、柱や梁の構造の具合が分かるようになってきました。

この段階まできますと、現況を丁寧に再調査。今日は弊社設計スタッフ&構造のエキスパートの福井君と一緒に現場にお邪魔して、どの柱は抜けるか?どこに柱を足す必要があるか?梁の補強は?基礎はどこに足すか?など、じっくりと打合せをしてきました。

《一番上の写真は梁の大きさを図面に書いている私。決してぼーっとさぼってるわけではございません。》

確かに設計時、見積もり時に調査もしておりますし、教科書的に言うなら「設計段階で完璧なインスペクション(現状調査)が必要!」となります。けれど天井裏全て見られるわけもありませんし(特に1階と2階の間などは)、床下全て行けることもございません。やっぱり最終的には壁や天井、床をめくって初めて分かる!ってことがありますね。

ただ、梁の掛け方や柱の建て方はそれなりに大工さんたちのルールがありますから、それを想定しますし、そこに一部見えた梁などから、色々なことを想像して設計するわけ。それで大きく外すことはないのですが、難しいのは途中リフォームしている場合。

リフォーム時に壁や柱を抜いたため梁を足していることあるし、切ったら駄目な構造材を抜いてしまっていることもあります。これは分からないので開けてみてびっくりすることあります。

こちらのF様家も、築40年位のお家。途中のリフォーム時のイレギュラーな納まりもあって、想定外のこともありました。抜けると思っていた柱が抜きにくかったり、思ってもみない複雑な梁のかかり方をしていたり、

アクロバティックなバルコニーの雨水の処理があったりと。

けれど、

基礎など足回りはしっかりしていますし、床下も乾いていて腐りなどはあまりありませんから、基礎を足して、柱を足して、梁を加えて(一部整理して小さくする部分もあります)、しっかりとした構造にしていきたいと思います。今はないのだけれど、お家にとってかなり大切な部分に基礎、柱や梁を足していけますので、かなり構造性能は向上します。

お客様にこれからずっと喜んでいただくために、大工さん職人さんの知恵経験と設計の力(性能など計算も)を足して皆で一生懸命進めてまいります。とにかくリノベーション現場は【現場】が本当に大切ですから、足繁く通ってよりよいカタチにしていきます!(現場にwebカメラとか入れていくのもありかもしれませんけどね〜)

さて、今週は色々と目白押しで時間がなかなかとれないのですが、出来るだけ更新も頑張ってまいります。よろしくお願いいたします。


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