野上のブログ

古町屋どうする?

今日はお月様が綺麗ですね~。普段の暮らしの中でも注意してみると楽しいことがたくさんです。ありがたいことでございます。

さて、先日Instagramでもご紹介したのが上の写真。弊社にお越しいただいた方はよくお分かりだと思いますが、真ん中の白い漆喰の建物が弊社の社屋です。地元の人は「大浦街道」と呼ぶ道(正式には弊社の前位から【北大通り】となるそうです)に面しておりまして、南海の和歌山市駅よりその道沿いに南に徒歩10分位の所にあります。

《社屋からさらに南に30m位行くとあるのが、弊社の作業場。通りからもよく目立ち、皆様、そちらを会社と思っている方も多いので、ご注意ください》

この左隣の町屋が今日の話題。

こちらの建物は、大彦の4代目、私の曾祖父の彦五郎が建てさせていただいたお家。築90年を超える建物です。元は、弊社が4代にわたって可愛がっていただいている大得意の材木屋さんのお家兼会社でした。(奥に長い建物です)

戦中も空襲でこの辺一帯が焼け野原になった中、燃え残った材木屋さんの創業者の豪運を語る建物です。ちなみに私の曾祖父や祖父も元々は、ここから車で5分位離れた所に居たのですが、焼け出され、その方のご好意でこちらの隣に住まわせてもらい、そこからずっとこちらで「大彦」を営んでおります。

その後、その材木屋さんは会社の規模が大きくなったことや、材木の集積場が変わったこともあり、本社を移し、こちらの建物は別の方に譲られました。

その譲られた方にも弊社は大変可愛がっていただきましたし、私自身も小さいころからその方(私が知っているころにはおじいちゃんでしたが)やその息子さん(父より少し年上)にも可愛がっていただき、遊びに連れていってもらったりもしました。

ただ、時代の移り変わりはあるもので、可愛がっていただいたお二人ももうおられず、孫さんの世代へとかわり、先日お家を手放すとのお知らせをいただきました。

大変可愛がっていただきましたし、お隣様ですし、思い入れのある建物でもありますから、お譲りいただいたわけですが、さて、どうするのか?

大工さんたちに聞くと、一部は今離れている資材置き場や駐車スペースが近くなって便利になるから、「全て解体&古材を綺麗にとって再利用しよう!」との意見。設計スタッフたちやまた一部の大工さんたちは「すごい魅力のある建物だから解体するのは忍びないし、何とか使えないか?」と。

もちろん、私もすぐに解体するつもりはないのですが、さあ?というところ。

使っている材料と大工さん職人さんの技術(デザインも含めて)はやっぱり素晴らしいから、古い町屋の風格も魅力もたっぷりです。さらに、この玄関すぐの土間にあるように「商家の構え」というか、商売をされていた雰囲気とつくりもとても面白い。上手く活用はできるはず。

ショップ?カフェ?飲食?店舗?民泊?ぱっと思いつくことは色々あるのですが、何ぶん、人も経験もスキルもないわけで。。

なかなか大きい建物ですから、すべてというのは難しいでしょうが、こちらを利用できる能力をお持ちの方に一部でもお貸することも含めて全て白紙で検討中。というか、今すぐはお客様との打ち合わせやセミナー、弊社の会議、また貸スペースなど位しか活用方法はなく、実際は何も考えていないのが正直なところです。

何かお知恵をお貸しいただければ幸いです。こちらは玄関だけですが、中の中庭を望む和室や二階にも魅力的な空間は広がっております。ご活用いただける方、また、ご興味のある方、ご提案いただける方いらっしゃいましたら、実際ご覧いただくこともできますので、よろしくお願いいたします。こちらのwebサイトのお問合せや電話などより、お問合せいただければ幸いです。


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