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2.その「ひと手間」こそがすべて

大彦では、プランにおいても施工においてもデザインにおいても「ひと手間を加えた」家づくりを大切にしています。

お客様の要望をただ満たして終わりではなく、そこからひと粘りして「より良い」を目指すと、お客様ご自身でも気づかれていなかったような隠れた要望も満たすことができます。

魂は細部に宿る

造り手の魂は細部に宿ると言われます。普段見過ごしてしまいそうな細かい部分のデザインや工夫をコツコツと積み重ねることで、そこで暮らすお客様の「ここちよさ」に大きな影響を与えます。

だから私たちは「枠廻り詳細図」に全身全霊を注ぎます。

細部の納まりを妥協することなく徹底的に検討することで、その部材の耐久性を飛躍的に高めるだけでなく、日常の何気ない使い勝手の良さが劇的に変わります。

一般のお客様がすぐ気づける部分ではないのですが、気づかないからと言って手を抜かず、造り手の矜持を守ることによって、お客様の暮らしを豊かに彩ります。(そして住まわれた後、お客様は必ずそこに気づかれます)

開口部の重要性

日々の暮らしを潤いあるものにする「ここちよさ」の大部分が開口部(窓)にあります。光や風を採り入れ、よい眺めを導き、季節の移ろいを一日の陽の動きを愛でる。

リビングの大開口の窓だけでなく、地面の緑や花・下草(グランドカバー)を見せる地窓、景色をきりとる小さな窓など、開口部をできるだけたくさん、そして効果的に配置することで、ほっと心和むようなここちよい居場所がたくさんあるお家を目指しています。

目線のコントロールの大切さ

敷地との関係によりますが、日々の暮らしの中で奥行きと広がりを感じていただくためには、ただ広い大きいだけでの開口部ではダメ。外の自然の配置場所と家の中からの目線をあえて下向きにするよう設計することで庭の奥行きを感じられるようになります。

ちなみに弊社のロゴマークのデザインは、家の軒の出と縁側を横から見た線画が元になっています。軒の出を深くして家の中にいる人の目線をコントロールすることでより奥行きを感じられるようになるという「設計上のひと手間」を表現しています。

主張の強いデザインは飽きる

お家は美術館でもなければショールームでもありません。他人に「どうだ!!」と見せつけるためのものでもないし、家に来られたお客さんに「すごいね」と褒めてもらうものでもありません。

あくまで、その家で暮らすお施主様の日々を豊かに過ごしていただくためのもの。

また街並み全体を考えた時にも、自己主張が激しすぎるデザインのお家はどうしても浮いてしまいます。街は皆でつくるもの。自分だけ良ければいいというデザインではなく、街の雰囲気にほのかに調和するようなものの方がより美しく粋に見えます。

そのため必要なのは「飽きのこない」デザイン。

建ててから1年2年はどんなお家も嬉しいですが、数十年経つと住まい手の人生にも深みが出てきます。その時に喜んでいただけるような飽きの来ないデザインこそが、長く愛着を持っていただけるお家である。 大彦代々の教えでもあります。

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