ボーダータイルと木の窓の家【和歌山市】2014年
「無垢としっくいの家を建てたい」と事務所にお見えになられたのが2年前。
お子様のアレルギーの問題もあり、合板なども使わず、全て無垢の木材と塗り壁で。との事でした。そこから打合せを繰り返し現在のお住まいの問題点なども拝見させていただいたうえで、建替えの家づくりがはじまりました。
ご主人様奥様、お子様4人の6人家族のお家です。
床面積を36坪とコンパクトにまとめながらも、6人が団らん・勉強・家事・遊びと色々な事ができる・広がる、大きなリビングダイニングの広間空間をもっています。
その広間空間の中心には造付けのアイランドキッチンがあって、お仕事にもお忙しい奥様が、家事や仕事をしながらもお子様の勉強をみたり、ちょっとお話したりする時間を自然と確保できるようにしています。
初めに述べた様に、物入れや水廻り、建具なども例外なく、仕上げ材料は無垢の木材や板、本漆喰や和紙となっており、お子様のアレルギーにも良い影響を与えておるようです。外部は昔大手ハウスメーカーさんにお勤めであったご主人様のお好みもあり、うちには珍しい総タイル張り。しかしタイルのゴテゴテした感じにならない様に、細長い「ボーダータイル」を用い、また部分的に板張りを配しております。また、大きくせり出した屋根の裏(軒裏)も米ヒバ板を張り、さらに窓も木製窓を多用し、全体的に重厚感のある美しい外観となっておるのではと思います。
ご主人様奥様お子様、とっても温かい楽しいご家族で、設計打合せでも家づくり現場でも、私も大工さん達も大変良くしていただき、思い返せばいつも笑顔が溢れていたように思います。また工事現場にも全幅の信頼を置いていただき、私達が工事を進めやすい様にいつもお気遣い頂戴し、本当に感謝申し上げております。
休日など子どもを連れて出かけた際など、ちょっと回り道をして「あのお家お父ちゃんが建てたんだぞ」なんて自慢したいお家がまた1軒できました。
M様、誠にありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。