角を開く大屋根の家【橋本市】2014年
初めてお会いしたのが2009年。そこから弊社の見学会などにも何度も参加いただいておりましたので、お客様の求めるお家のカタチはほとんど固まっておりました。
1階の屋根がそのまま2階屋根へとせりあがっていく「大屋根」であること。
そしてそれによって生まれる吹抜け空間で家族皆がそれぞれ色々なことができる、大らかな広間空間があること。
その広間空間には「薪ストーブ」や「堀コタツ」があって、外部のデッキともつながり、またキッチンや和室ともつながり、ご家族全員で楽しく過ごせる空間であること。
そういうご要望を一つ一つ敷地状況と合わせて実現していったお家です。
そのうえで、何といってもこのお家の心臓部、大変恵まれた環境の外部に向かって大きく開いたフルオープンの「コーナー木製窓」。
開け放つとコーナーが開放され、本当に外と中が一体となり広々です。
家が出来てから、一日のうちでも季節によっても変わる光の入り方や、薪ストーブの火を楽しみ、外出することがほとんど無くなった、毎日の暮らしを日々楽しまれているK様ご家族様。こちらが恐縮するほどいつも感謝してくださるご主人様と奥様、そしていつも可愛らしいお手紙をくれる6歳の娘様。本当に温かいご家族で、こういうご家族のお家に携わらせていただいて本当に良かったなと思います。K様誠にありがとうございました。またこれからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
(最後に、このお家は初めて大工工事を弊社の大工さんではなく、和歌山で社寺建築などでも活躍されている平田建設さんにお願いしたケースとなります。今後の若い大工さんの育成や地域の大工文化の継承という問題から、地域でほとんどなくなってしまった「大工さんを抱える工務店」同士として恊働できる所を考えていこうと思っております。平田建設様、誠にありがとうございました。)