恋野の平家【橋本市】2014年
橋本市「恋野」という何とも素敵な地名と、周囲の素晴らしいロケーションと自然にお客様が惚れ込み、そこに合う平屋を。とのご希望から始まった家づくりです。
主張せず周囲に自然と溶け込むように、家の形はシンプルな切妻型。外壁の素材も土と砂を用いた掻き落し壁と吉野杉板。シンプルで溶け込みながらも品や趣を感じられるように留意しました。
内部は、ピアノが座り、声学をご指導されている奥様のレッスンにも使える杉板の高い勾配天井のリビング、そしてそのリビングと一続きのダイニングとキッチン。(壁の様な大きな戸で仕切る事もできます)更には、水廻りと納戸2つと寝室、玄関、和室で構成されております。
和室の天井や塗り壁、色フスマ、玄関の塗り壁、ミラーが印象的な洗面カウンター、板張りの浴室、薪ストーブとトラバーチンタイル、はたまた各所のこだわりのある照明や障子建具など。
大変センスの良いご主人様と奥様のこだわりが詰まったお家です。
設計打合せでも現場打合せでも、N様から素晴らしいアイデアを頂戴いたしますから、それに負けじといつも打合せには緊張感をもって臨んでいたように思います。
おかげで、お邪魔するといつまでも佇んでいたい、本当に心地よい「平屋」のお家ができました。しかし本当の魅力は、お客様の言葉を借りれば1回や2回では分からない「噛めば噛む程味が出てくるところ」との事。これからも何度も遊びに行かせてもらい発見させてもらいます。