秋葉町の大屋根【和歌山市】2019年
和歌山市秋葉町の閑静な住宅街に建つ40代ご夫婦のお家です。
「光や風、緑を愛でる、静かでゆっくりと時間が流れる落ち着いた暮らしを楽しみたい。自然素材を多用して健康的な暮らしを過ごしたい。」との大きなご要望がございました。
「幹線道路から入ってすぐの環境、そして間口が狭く奥行きが長い敷地」の難しさはありましたが、廻りのゆとりをもった住環境の利点を活かし隣地の空いたスペースも利用して【光や風・眺め】を導きました。そして、吉野桧の無垢の床板、しっくい壁、和紙、木の窓、ケヤキや栗の無垢板など、自然素材をたっぷりと使い室内環境を心地良くするとともに、あまり素朴になりすぎない様にも気をつけました。ご夫婦とも目が肥えており「美しいデザイン」がお好みでありますので。
また、家事動線の効率化をしっかりと考えるとともに、高齢になった際の車椅子を念頭に置いて各所の納まり・配置を考えました。更には、全館暖冷房のパッシブ冷暖を採用しお仕事で夜遅くに帰ってきた際にも、快適な環境をキープするように配慮いたしました。
それに加え、色鮮やかなフスマや洗面ボウル、裏の山へと眺望の抜けるバルコニーとつながり読書の楽しめる2階の書斎、洗濯干し場も兼ねた寝室と一体になるサンルームなど、日々の暮らしを楽しく明るくする「居心地の良い場所」をたくさんもつ本当に魅力的なお家になったと思います。これからの経年がとても楽しみなお家です。