土佐漆喰の町家(お寺の庫裏建て替え)【和歌山市】2002年
お寺の本堂に付属した庫裏の建て替え工事です。前面道路が狭く、道路と反対側も建込んでいるため、道路側には一切目の高さの窓は設けず、一階屋根の天窓と高窓(頭より高い位置)にて光を取り込んでいます。
また、建物の巾が4m程しかとれないため食堂と居間の間に中庭をとり、光と風・景色をとりこんでいます。昔の町屋にもある様に中庭からは、思った以上に光と風が入り、大変気持ちの良い空間となっています。外壁の土佐しっくいと板塀・木格子も、年月を経る毎に風情が増し、建物に落ち着きを与えています。