心地よいお家【大阪市城東区】2010年
大阪の中心部に近いということもあり、周囲は建込んでおり、前面道路も幹線道路から一本入っているにも関わらず、かなりの交通量がある敷地に建つ35坪のお家です。
街の喧噪を感じさせる北前面道路側は全て高窓とし、光は入れるけれども(道が広いため北でも明るいのです)道路からの家への視線はきっています。
また北側がお家の顔となるため、先ほどの高窓のバランスや、吉野杉板と表情のある左官壁とのバランスにも配慮しました。
敷地南側には変形敷地を利用し、隣地お父様のお家との間にまとまった・落ち着いた庭スペースを確保し、2世帯が心地よくつながれる様に留意しました。
そしてその南庭に、玄関・リビングダイニング・キッチン・書斎を面させ、またリビングダイニングには木製フルオープン窓を2カ所設け、その庭スペースも室内の様に感じさせることで、周囲の喧噪とは離れた落ち着いた光と眺め・開放感を楽しめる「居心地のよい空間」が生まれました。
その広間はもちろん、玄関・書斎・主寝室なども天井高を抑えたことによって、「落ち着き」や「水平方向への広がり」を感じられることができ、お客様の求める「小さなお家」が実現できたのではと思います。
先ほどの天井高さから始まり、壁のAEP塗り、天井のラワン合板底目張り、床の吉野桧無垢板、外壁左官仕上など、好みやお家への考え方の合うS様との打ち合せは本当に楽しく、またご信頼いただき色々な所を思い切ってお任せいただいたりもし、私もうちの大工さん達もお家が完成に近づくのが心底寂しくなるほど、家づくりに没頭させてもらいました。本当にありがとうございます。
最後に、お引き渡しの際「こんなお家に住んでも良いのかな」と嬉しそうにおっしゃっていただいたことは、弊社の大いなる自慢です。