大きな木の窓のある平屋【岩出市】2023年
岩出市中部の古くからある住宅地の一画に建つ、30代ご夫婦とお子様1人がゆったりと暮らすための36坪の平屋のお住まいです。コロナ禍をきっかけに大阪市からご実家の近くへとお引越しを考えられ、昔ながらの平屋でのんびりとした暮らしにあこがれていたとT様。
そんな中、弊社のモデルハウスをご見学いただき木の温もりの気持ちよさがとても気に入ったそうです。
また、見学会に何度もご参加いただく中で、YouTubeなどで勉強し固執していた性能以上に、「自分が暮らして居心地がよいなと感じること」が大切だなと感じ、弊社との家づくりを進めてくださいました。
なんといってもこのお家は、この大きな木の窓。
幅5.5m×高さ2.5mの大開口にダイニングとリビングが面して、ダイナミックな空間が広がっています。
この大開口はとても気持ちよく、自然と窓廻りに人が惹きつけられます。
また思った以上に外からの視線は気にならないものですが、やはり毎日の暮らしでは外の視線を切りたいことも多々あります。そんな時のためにこちらは大型のロールスクリーンで。
ロールスクリーンを閉めない時は存在を消し、閉めた際も大きな障子のように見える様にと、お客様のご要望を設計と大工で苦心しながら納めました。
また「メタコ」という知る人ぞ知るロールスクリーンメーカーの方にもお助けいただいて、とても美しい上品な窓辺が出来ました。
ダイニングリビングの広間空間は、天井高さが高く、またナナメにせり上がっています。ダイナミックで気持ちのよい空間ですが、大味にならないよう、細部の納まりや高さ、照明計画にも気をつけています。
広間の北側にはキッチンがあります。キッチンはアイランド型でダイニング側には収納を造りつけています。ですが、手元は少し高くして、ダイニング側からキッチンカウンターの上が見えない様に隠しています。
広間からナナメにせり上がってきた天井がそのままキッチンの上にもつながっています。そのことによって、キッチンも広間と一体の空間になり、キッチン北側の高窓が夏の熱気を逃がす通風窓として活躍してくれ、空間の快適性を高めています。
キッチンはタカラ製のシステムキッチンを造り付け家具でくるんだ弊社お得意のカタチ。アイランド型の開放感を得ながら、手元壁はやや高くし、わずかに隠せるよう工夫がされています。
キッチンバックの造り付け収納もたっぷりと確保。家電の上には飾り棚を設けてスッキリと。冷蔵庫が東側の壁に収納されて隠されている所も特徴です。(その横にパントリーもあります)
キッチン周辺には水回り、家事スペースがうまくまとめられています。ご夫婦ともお仕事にお忙しいですから、家事動線は極力短くなるように。
キッチン東横には洗面・脱衣・ウォークインクローゼット・ランドリールームが配され、洗濯~物干し~収納がコンパクトにまとまり大変便利となっています。
また、外回りではこちら。写真左手が車を入れるスペースですが、そこから濡れずに中央の玄関へと入ることが出来ます。雨の日のお帰りでも困らない様にこちらもお客様の大きなこだわりでした。
そして、夜の外観もとても風情があって、温かい灯りが優しく迎えてくれています。街並みにも貢献できる様なお家になったのではないかと思います。
他にも、車スペースの向こう側、広間とは独立している客間ともなる和室や、
玄関の土間から上がる部分の「式台」や「上り框」に使われた名栗の木、正面のガラス窓。
上品に木でまとめたトイレなど、センスの良いお客様のこだわりとそれに応えた弊社設計・大工の技がたくさん詰め込まれたお家となりました。
いつも笑顔で、こちらが恐縮するほどいつも可愛がっていただきましたT様ご家族。センスも良く建築のお勉強もたくさんされているT様のご要望に、設計の福井、大工の堺を中心に皆で一生懸命ついていったおかげで、大変ここちよく美しいお家ができました。ありがとうございます。
今後のお家がどのように成長していくのか?大変楽しみなお家です。今後とも末永くよろしくお願いします。(こちらのお家は弊社のYouTubeチャンネルでもお客様のインタビューと共に公開されています。是非ご覧になってください)