木格子と大屋根の家【有田市】2013年
M様と初めてお会いしたのが2年前。大手ハウスメーカーさんなどを廻っても、いまいちピンとこなくて。とおっしゃっていたのを覚えています。
外観は、一文字葺きの日本瓦がせりあがっていく迫力ある大屋根と、道路側に配した長い木格子で風情をだしています。
「町家」「続きの和室と広縁」「瓦屋根」など、伝統的な日本家屋をお好みで、そこを今の「暮らしやすさ」や、また別のご要望であった「薪ストーブ」などと、どう上手く結びつけていくかが重要なポイントでした。
内部では、ソファを置くいわゆる「リビング」はなく、8帖のタタミの茶の間とそこに繋がるダイニング空間・キッチン・書斎コーナー、また逆につながる8帖の和室(座敷)・広縁とで構成された広々とした一室空間となっています。
ソファでの暮らしがイメージできない方には(案外多いのでは)、こういった手法が一つの解になるのではと思います。(ちなみに「長期優良住宅」であります)