リノベーション?インスペクション?
今回はちょっと格好よく横文字で。
床壁天井の模様がえ+水回りの交換までをリフォーム工事とするなら、間取りや窓配置もからガラっと変えながら、床壁天井もめくって断熱をやりかえたり、耐震補強まで、つまりお家全体の性能(数字的にもデザイン的にも)を上げることを「リノベーション」と呼び、最近ではかなり一般的にもなっているのではないでしょうか。
こちらのお家のように、内部は全く変わってしまいますので、ほとんど新築です。
まだまだしっかりしているお家を残しながら、またお父様やご先祖様が建てられて住み継いできた大切なお家を残しながら、使い勝手や性能を上げ、デザインなども思い通りにできるリノベーションはとてもおすすめ。けれど、どんな世界でも共通の「新しい物をつくるより古い物を直す方が難しい」が、家づくりでは更に顕著です。
残すものと直すものの線引や切り替えポイント。古い構造や仕事への造詣と経験。また新しい耐震への適合などをスタートに、そりゃまぁ本当に難しいことが一杯です。
とはいえ、だからこそと申しますか、やりがいもあって、本当に楽しい。古くて素晴らしい材料や昔の大工さんの良い(当たり前の)仕事に出会うとニヤニヤしてしまいます。「負けへんぞ!」っていうファイトも湧いてまいりますし。
さて、そんなリノベーション工事に来月よりかからせてもらう海南市のA様のお家。先日、工事前の調査にお伺いさせてもらいました。
外壁を一部めくらさせてもらい、既存の土塗り壁の状態をチェックです。既存の土塗り壁は耐震要素にもなっていますから、色々とチェックすることはあるわけです。
他にも、
床をめくって基礎と壁のチェック。
天井をめくって、梁のかかり方と壁のチェック。土塗り壁に限らず、壁の上下が大切で、壁と梁、壁と土台(基礎)とどうつながっているか?などが重要。特に今回は県の補助金を頂戴しますから、そちらのやり方に合わさなければいけない部分もあって、いつもより念入りににチェックです。
実はリノベーションをご検討のお客様は、すでに市や県から耐震診断(調査)をしてもらっている場合が多く、こういう調査はすでにある程度終わっています。
けれど、やはり人間ですから間違いもあるし、壊さないことを前提の調査と、一部など壊しても良い&実際これから工事に入って直していく者がする調査とでは、当然精度と一生懸命さも変わってきますからね。
想像通り、床下も天井裏もしっかりしたお仕事をされていて、まだまだこれからも永くもつお家です。これからの工事が楽しみです!さぁ来月からまずは一部の解体から。皆で頑張ってまいります。
あっ、そうそう。この調査のことを「インスペクション」なんていうらしいですよ。「インスペクション!」なんかカッコいいですね。
ホームページのリニューアルに伴い、ブログも新サイト内に統合しました。
過去のブログの記事はこちらからご覧いただけます。