でてきた!
岩出市にて進行中のA様家のリノベーション現場。内部解体も終わり、今は構造を整理して、構造補強工事中。もちろん、柱梁などの構造はある程度は工事前に調べるし、今までの経験から大体の想定も間違っていないのだけれど、壁も床も天井もめくるまえに全て把握できることなんてありませんから。
こちらのお家は大変立派なお家で、母屋とそこに取り合う増築部が3カ所あって、それも時期がそれぞれ違います。今回は母屋の一部と一つの増築部をリノベーションいたします。
先ほどの写真でも分かるけど、こちらで見るとよく分かる。真ん中の梁の奥が母屋(かなり古いと思われます)、手前が増築部(40年前位でしょうか)。プロなら分かるのですが、構造の手法が違います。
その取り合い部分にしっかりと大きな梁と柱を足しています。
ここからは、耐震壁(地震に耐える壁)を造ったり、構造の足元(柱や土台)を整理していきます。
さて、古い立派なお家のリノベーションと言えば、いつも楽しみにしています、
立派な丸太梁。やっぱり期待通り出てきました。
しかも、
竹で編まれそこに土のついた天井下地も。(こちらでは土天井などと呼びます)
この仕事も丁寧で、このまま見せても風情のあるインテリアとして十二分どころか、魅力あふれる仕上げとなりそうですが、土が落ちてくるので残念ながら隠さねばなりません。ただ、丸太の梁は表していきたいところです。
前回のお客様との打合せで「梁を見せる」OKもいただきましたし、上手く効果的に見せられるように天井高さなどを検討していきます。
新築とは違って、現場で様々なことが起きるリフォーム・リノベーション。ですから、新築以上に経験や知恵、そして建築の反射神経が必要でTOTALの力とセンスを大きく問われる所です。さらに、それを楽しむことが出来なければただ面倒くさい事とストレスばかりになってしまって、とても完成までもっていくことは難しいですが、弊社では設計も大工さんも職人さんもそこを楽しめる人間が集まっております。
現場でお客様と、大工さん職人さん達と、知恵を出し合って「よりよい物」を造ってまいります。梁がどのように表されるか?また後日のお楽しみに。
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