野上のブログ

大工さんの解体

解体工事と言いますと、建替え工事などの前に解体屋さんが、大きな重機を使ってお家などをぐしゃっと潰していくものも皆様頭に浮かべますよね。

けれど、古い日本家屋などを間取りから変えていく「リノベーション」工事となると、そうもいきません。

外部は残しながら内部だけ解体したり、建物の一部だけを解体したり、柱や梁などを残して壁や屋根だけとってしまう場合もありますから、既存の部分を傷つけないように、新しくする部分との接合も考えながらとなりますから。

と、なると、日本家屋を分かっている大工さんでなければなかなか難しくなります。弊社がいつも依頼するFさんのような丁寧な解体屋さんならかなり上手くやってくれますが(一般的な解体屋さんではちょっと無理だと思います)、それでも最後の所は大工さんでなければ難しいのです。

築50年のしっかりとした日本家屋

まずは瓦屋さんが屋根瓦を丁寧に外します。なぜなら屋根の形を変えますので、既存の瓦を使うから。リノベーションで減築などがある場合は、屋根の形がよく変わります。けれど、瓦屋さんと大工さんは上手に直していくんですね〜。まさしく職人技。こういう所は設計なんて全くお呼びではございません。

解体部は外壁もとれてかなり進みました

このように梁なども丁寧に外していきます。また古材として使えますし、既存の部分をいためるわけにはいきませんので丁寧に解体です。きちんと造られたお家は、つくる時と反対にしていけばきちんと外れていくのですね。

工事スタートから1週間と半分で、解体部分はほとんどとれました。向こうに見えているお家の中をリノベーションしてまいります。屋根ももう少し前に出して納めていくのですが、このへんは言葉では上手く説明できないから、またご紹介していきますね。

内部には立派な梁も見えてきました。こちらは室内に見せていくことにいたします。ここからがいよいよ本番です。まずは、柱や梁の構造材を足したり、耐震の構造金物を足したりしながらの構造補強、外部は屋根直し、新しい窓への入れ替えが進んでまいります。

これから暑い盛りになっていき、大工さん達も大変ですが、皆で一生懸命頑張っていきます。進捗をお楽しみに!!


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