棟上げ〜野地
和歌山市東部郊外のF様家。前回は棟上げまでをお伝えしましたが、今日は棟上げ後。写真も今日撮ってきたホヤホヤでございます。前回棟上げ後は上の写真のような姿。
そこから3日で(途中雨で作業できない日もありましたから。梅雨は天気予報が全くあてになりませんので、なかなか段取りも大変)、屋根の形が分かる所まで進みました。この屋根下地(屋根をかたち造る)を「野地」と呼びまして、棟上げ後の次の目標となります。(弊社のような手仕事工務店の場合。現在の家づくりでは棟上げとほぼ同じ作業工程でここまでやってしまう所が多いです)
そしてこの上に屋根屋さんが屋根を工事していく(葺く=ふく)のですが、まず屋根ができるとその下で雨の日でも大工さんが工事ができる。そしてその次に窓や外壁の下地が終われば、外を覆って内部の床を張ったりできるから、外部を囲って雨でも作業できるようにもっていくというのが工事の大まかな進み方です。
弊社の家は外壁から屋根の出(=軒の出)が大きいから、野地ができるとお家が一回り大きくなった印象を皆様もたれます。そしてご近隣の皆様方から実際の坪数より相当大きく言われるのも、この理由。これが、雨が多い日本の気候&日本の四季に合うように長い年月を経て出来た形だし、格好も良いと思いますから弊社のお家は何か特別な理由がない限り全てそうですが、
屋根の出の少ない(つまり棟上げ後の姿)お家でも、屋根が大きく張り出して一回り大きくなったお家でも、お家の床面積は同じ。こういう所もいわゆる「坪単価」などに反映されてくるところですので、ご注意を。
野地ができると、お家の内部もぐっとお家らしくなって、何か安心感のようなものを感じますね。これで雨をあまり気にせず(どしゃ降りは無理ですが)大工さんは仕事できます。次は窓などを取り付けながら外壁下地をつくっていきます。屋根は瓦屋さんの登場です!
またご紹介してまいりますので、お楽しみに。
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