今年最後はもちろん現場から(吉野杉フローリング、式台、松地板、kawara)
今年もあっという間に年末ですねぇ。50歳を目前にどんどん時間の流れがはやくなってきたよな気がします。子どもの頃はなかなか時間が経たなかったような…そんなこともなかったかな??
今年は振り返ってみると色々なことがございまして、特に大きなことも二つあったし、なかなかな年だったんでしょうねぇ。ホントのホントにおかげ様で、現場もたくさん動いておりますので毎日忙しくさせていただいておりますし、また年明けから新しい非常に楽しみな工事もスタートしますから、来年の春までの段取りがかなり大変で、そんなことも考えられませんが、数年経つと実感するのだと思います。
日々色々ありますし、私の仕事は図面と現場に向き合っているだけでは終わりませんが、やっぱり基本は現場。純粋に現場にいくと出来上がっていく様が楽しいですし、お客様と楽しい打合せを繰り返し「こんな様な空間になる」「こんな風に仕上がる」と想定していた通りにあがってくると何ともいえない嬉しさがあったり、場合によってはそれを超えてきたりしたときのワクワク感ったら、ちょっと筆舌につくし難いものがあるのですよ。

富田林のO様家もどんどん進んでいます。
ちょっと前の写真だけど、床の吉野杉の無垢板も張られ、

(これ何か分かります?床下点検口。まだ蓋がついていなとこんな感じなんですよ)


壁の断熱材も入って、着々と進みます。

そして、現場には、弊社の作業場で拵えられた色んな無垢材の木枠が並べられています。ここから各入口の木枠を組んでいって、天井下地、壁下地へと現場は進んでまいります。
そうそう。

現場では堺君が階段の加工も進めています。見てもらうと一目瞭然ですが、木を彫った所に階段板がはめ込まれていくのです。堅い木を丁寧に鑿で刻んでいっていますね。
階段ができると、お客様にも安全に2階に上っていっていただけますし、何か現場がぐっと進んだ気がします。

これは玄関の式台。端が削られて一段下がっていますよね。これはこの上に床板をのせるからです。一手間かけてこういう風にした方が、式台を固定する金物も見えにくいし、式台と床板の隙間が空いた時も綺麗でしょ(床板も式台も無垢材なので収縮はありますから)

式台というのは前に見えている玄関土間からあがる所の一枚板のこと。(ここでは式台の上にもう一つ部材があるけど、先ほどの現場は式台と床板がぶつかってくる納まり)
また、外では

一文字瓦もすっかり葺き終わりました。

壁と屋根がぶつかってくる所、雨の漏りやすい所は念には念を入れての納まり。業者さんでないと分かり辛い部分もあるけれど、おそらく、同業者さんがみると「なんて面倒くさいことをやってんだ」という感想をもたれると思います。
瓦に被せた金属板の納まりも綺麗ですよね。2階屋根ですから、下からはほとんど見えない部分となりますが、こういう所も綺麗に。綺麗に納まっているということは無理がない・合理的だということでもありまして、そのまま雨にも強いってことになりますから。
うちの板金屋さんは確かに仕事が綺麗で丁寧ですよ。

物凄く地味な所だけど、換気扇などの部材を抜く部分は最後に外部キャップをつけたときに、壁内に押し込まれて空気層がつぶれない様に、ダクトが動いて、防水がきれないようにもう一手間かけて、それようの下地を。地味なんですが、こういう所も大切。
最後に、

お客様と銘木屋さんに足を運んでみてきた時の様子を。
めっちゃ幅広で大きいスゴイ松の板が並んでいます。お茶室にもなる和室のある部分に使われる板ですが、お客様はどれを選んだのでしょうか?
同じ松の板といっても、杢目の面白さは色々ですよね。ヒントは杢目をみて「まるで〇〇みたいだ」とおっしゃって決まったという所。その〇〇が分からなくて、設計担当の岡田さんは寸法確認そっちのけでググっていたというのはご愛嬌。
今年も現場は元気よく進めることができました。
暑い中、寒い中一生懸命頑張ってくれた大工さん職人さん、そしていつも気持ちよくお仕事をさせてくれるお客様、また何かとご迷惑をおかけしておる中寛大なお気持ちでご容赦いただいておりますご近隣の皆様のおかげでございます。
感謝感謝を申し上げて、本年も終了。
このBlogを今年もご覧いただいた皆様にも感謝感謝でございます。
さぁ来年!もっと楽しく、面白くなりますよ!!
楽しみです!
来年も、「もうひと手間の美しさを、暮らしの中へ」で頑張ります。
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