野上のブログ

板張り天井ぞくぞく。(板張り天井、nojimoku、杉板天井、小幅羽目板、桧板天井

和歌山市北部のA様家。大工工事ももう少し。色々な所の形が出来てきて、どんどんお家らしくなっていまして、現場に行くのも、とても楽しい時期。

いきなり細部から入りますが、広間のベンチとテレビ台収納の一枚板(桜)も納まってきましたし、初めの写真のように天井板も各所に張られて、ここから壁のボードなどが張られると、お部屋の空間がぐっと姿を現わしだします。

そう。今日は天井。

ベニヤでもなく(ベニヤも雰囲気良いので好きでよく使いますが)、木模様のビニールシート貼りでもなく、木の絵を描いたクロスなどでもなく、

本当の木。無垢の木の板を天井によく採用するのが弊社でして、お客様からもそれが良いと評価いただいておりますが、こちらのお家にもふんだんと。

気密処理のシートを張った上(下)に、

まずは、広間リビングダイニングの杉の小幅羽目板。細い溝が入ってリブ状になっているのが、とっても上品で美しい板。弊社のお客様方でも大人気。

角度を変えてもう一枚。ええですね。

寝室には弊社一番得意の吉野杉板を。山から納入いただいている吉野杉の赤身部分(ちょっとオーバーかもしれませんが、マグロなら「トロ」の部分と思ってください)を、弊社で加工して張っています。シンプルですが品があって、弊社「板張り天井」と言えば、基本はこれ。

今日はご紹介する天井板では、板の質としては、これが№1!です。

角度を変えて正面から。私はこの正面から見る杉板天井が一番好きであります。

和室の縁側も同じ。

玄関の天井は、少し趣をかえて、桧の板張り。白くておとなしく優しい感じが上品です。まるで私のような……

まあそれは置いといて、もちろんボードの上にクロスや左官塗の白い天井も美しくて大好きですが、やっぱり木の板張り天井には、それしか出せない魅力がありますね。

けど、このように無垢の木を多用するということは、技術も経験も勘もとても大切ですし、どのように張るか?どのように加工するか?どのように端部を納めるか?をしっかり考えまくることが必須。

だから、設計もたくさん図面を書きます。これは南側の窓と杉板天井がぶつかる所の施工図ですが、こういう図面がたくさん必要になってきて、設計もクタクタになるわけです。

だけど出来上がるとホントに綺麗で、「あ~やって良かった」となりまして、「やっぱりやめられんなぁ~」となるわけです。

現場に行って、良いものが出来てて、それを見て喜ぶ。つくった大工さん職人さんもちょっと誇らし気で笑っている、出来た所をみたお客様もうれしそう。図面を描いた設計も笑顔。それを見た私はもっと嬉しい。

部分的には上手くいかないことも稀にあるけど、やっぱ、こういうために仕事をしているのだな~とつくづく思う今日この頃です。

ではでは。


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