野上のブログ

銘木登場!(meiboku、tokonoma、一枚板カウンター、床柱、手仕事)

和歌山市北部のA様家。

いよいよ「銘木=めいぼく」たちも登場し始めました。

銘木というのは、構造の柱や梁よりも、更にめっちゃ綺麗な杢目だったり、皮がついてたり曲がっていたりして、風情溢れる木材のこと。

床の間の床柱だったり、板だったりが有名ですが、カウンターやテーブルの無垢の一枚板も銘木。和の建築は洋の建築と違って「引き算の美学」というか、余計な飾りものを省いてシンプルに見せるのが基本ですが、その中でも遊び心が効いてくる所。

普通の材木屋さんでもとても美しい木はあるのだけど、ちょっと変わった木や、大きな一枚板などは、普通「銘木屋」さんで探してきます。

今までも何度とこのBlogにも登場しましたが、弊社の場合、銘木を探しに行くのは、会社近くの100年以上の歴史をもつ銘木屋さん。こちらの社長さんの目利きは素晴らしいから、大体はここで十分なんだけど、床柱など床の間の材料や、もっと変わった物が欲しければ、大阪摂津の鳥飼へ参ります。

お客様と一緒に行く場合もあるし、会社にある程度ストックしたいから自分たちだけでいく場合もありまして、大体、年に4.5回お邪魔しています。

ここは、日本有数の場所だからとにかく凄い銘木の量。本気で探せば「無い木はない」と言えるくらい。その上広い。うちの大工さんたちも設計たちも「木の好きな」人間には、面白くて楽しくて仕方ない場所だから、大体知らない間に、皆、てんでばらばらにどっか見に行っちゃうので、誰かプチ行方不明になります。

こんなすんごい一枚板も。(これは「山形産樹齢300年の杉の木」の一枚板)

A様と一緒にお邪魔したのが夏の盛り。

色々と選んできた、銘木たちがいよいよ現場に使われ始めました。

こんな桜の丸太と、赤松の丸太も、

現場で切られて取付られていきます。(これは玄関の手すりに)

初めの写真でもあったけど、赤松の丸太は

床柱として立ちました。

丸太だから、太さ、曲がり方など、このお家に合うものを厳選してきて、

それを大工さんが現場で立てます。言葉で言うとめっちゃ簡単だけど、まっすぐじゃないし、丸だし、取り合う他の木との接合や、どこを基準として立てるかで色々変わる。とにかくめっちゃ難しいわけです。この辺は大工さん様様ですよ。

リビングも、かなり形になってきました。ここにも選んできた一枚板たちがカウンターとして、ふんだんに使われていきますのでお楽しみに。

一方、これから大工さんたちの本格的な登場をまつのが、

海南市のI様家と

橋本市のU様家。

綺麗な仕上がりで、アンカーボルトやホールダウン金物もバッチリで、大工さんたちの出番をいまかいまかと。(I様家は今週初めに棟上げ終わってます。U様家は来週末)

楽しみな現場ばかりでつくり手冥利につきます。ありがたいかぎりでございます。


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