基礎~棟上げ。そして野地(棟上げ、muneage、手刻み、ベタ基礎、深基礎)
今日も久々ご紹介の現場から。
富田林のO様家です。
8月上旬の杭打ち(地盤改良工事)から始まって、基礎屋さんが一生懸命仕事をしてくれた甲斐もありまして、
9月中旬には

コンクリートを流しこむところまでいきました。

いつもながら綺麗な仕事です。基礎屋さんありがとうございます。
そして、10月1日には、
いよいよ、

棟上げ。
こちらも一月以上、弊社の作業場で一本一本の木の角材に、山本棟梁を中心に大工さんたちが凸凹の木組み加工を施して(墨付け・手刻み)柱や梁に仕上げられた木材が、どんどんと組まれていきます。
床面積の大きなお家ですから、いつも以上の大工さん10人体制で臨みまして、夕方には

お家の格好も随分と分かる位に。
しかし、棟上げの日の大工さんはいつも以上に格好良くて、


ほれぼれします。
今年2月に弊社に突然やってきたフランス人の大工さんセドリックさんは、棟上げの皆の動きをみて、「皆それぞれ自分のやることを指示されるまでもなく動きながら、チームとして統制がとれていて、どんどんと複雑な木組みが組まれてお家の格好が一日で出来ていく。まるで魔法のようだ!」と感嘆してくれていましたが、この手刻みの棟上げは世界どこで見せても素晴らしいと評価される、凄いものなのだと思います。

上棟作業が終わると、お客様にご用意いただいたお供えものをお家の最頂上部に飾り、無事棟が上がったお祝いと、お客様と一緒にこれからの工事の安全とお客様の弥栄を祈ります。

そこから2週間ほど。
「野地=のじ」と呼ばれる、屋根を形作る下地づくりの工程が終わったところ。
この頃になると、屋根下地が大きく張り出してきて、屋根の格好が見えてきて、上棟時よりも一段お家は大きくなった印象。

このように張られた板の上に屋根材を施工していくわけです。ちなみに、この板を下から見ると、

とっても綺麗な杉板が現れています。この仕上げは弊社ではよく見られまして、大彦Blogをよくご覧になってくださっている方なら「あ~あれね」とピンとくるのではないでしょうか。
まだまだ大工さんの工事も序盤のO様家ですが、
一点。

こちらのアングルを是非覚えておいてください。
ここは吹き抜けになるのですが、真ん中の「なぐりの梁」と正面の壁がどのように仕上がっていくか?このお家の肝になる部分ですので、ぜひぜひお楽しみに!
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