リノベの真骨頂!(梁の見える天井、丸太梁、古民家リノベーション)
今日は、岩出市の築50年の立派な日本家屋のリノベーション現場より。
古い日本家屋や古民家、町屋などがお好きな方には「梁が見える」ことがお好きな方がほとんどなわけで、初めの内部解体などで立派な梁が出てくるとお喜びになられます。
そして、同じく私たちも嬉しいわけで、「見せましょうか?」というお話になっていくというのは、いつぞやのBlogでも書いた覚えがございます。
上の写真は、こちらのお家の内部解体が終わって立派な梁が姿を表した所の写真。そういえば、こちらもちょっと前のBlogで書きましたね。
ただ、梁を見せるとなると、ややこしい事も多いわけです。構造的にも工夫が必要ですから、木の家の構造に深い理解が要りますし、電気配線などもややこしいし、断熱なども一手間が必要。さらに何と言ったって、真っすぐ天井を造れなくなりますし、特に丸太の梁などになると、色々大工さんの仕事もかなり面倒になります。
上記の事をクリアした上でデザイン的にもきっちりと綺麗に見せなきゃいけませんから、設計の頭も悩ますわけで、要は色々手間がかかるのです。(そのまま、まるっと見せるわけにはいきません。そもそも天井裏に眠っていたにはそれなりの理由があるわけですから)
だから、世の中的にあんまり見ないのですね。
しかし、これはやっぱり古いお家のリノベーションの醍醐味でもありますから、そこは現場進行中に色々と変更になったとしても、やりたい所。
一部天井を上げて、丸太の立派な梁を見せる様にいたしました。
丸太梁の見せ方(現し方)、左手を天井低く水平にしている所が、色々考えた所で、これには深い理由があるのですが、どれだけ見せるか?他の部分とのメリハリのつけ方?などが、経験と腕の見せ所と言えますでしょうかねぇ。
さて、こういう梁の見せ方はよくあるのだけれど、こちらのお家では、また他の部分でも、
北側の和室だったお部屋。上にロフトがあることもあって、天井が低く抑えられています。
ここを寝室にしていきますから、上のロフトはつぶして天井を上げよう!というのは普通考えるところ。
天井を壊すとこのように。右手に見えるのが、昔からのロフトの窓。
これを見て、お客様のご要望をいただき、
吹き抜けの様に天井を高くしようと。(正面に残っている梁の下が以前の天井)
ロフトの窓もいれ変えて、北の高い窓から優しい光(北側は太陽光もきつくないので)が溢れる寝室が出来てきています。
現場でお客様と一緒に見て、ご要望を頂戴しながら、よりここちよい空間へと対応していく。リノベーションの真骨頂でもあり、現場主義の弊社の真骨頂でもあります。
最後はちょっと大層になりましたが、また出来上がった空間の光の入り方もお楽しみに!
ホームページのリニューアルに伴い、ブログも新サイト内に統合しました。
過去のブログの記事(2020年以前)はこちらからご覧いただけます。