こういう所がリノベの肝!
さて、今日は岩出市のA様家のリノベーション現場から。
外部の窓入れなどもほぼ終わり、内部の床板張りなどを進めているこちらのお家。ちなみに白いのは床の断熱材。
他にも、
このような古い日本家屋に合う耐震金物にて補強をしていたり、その前に置いている施工図、更にその左横の金属の板、Blog投稿のネタになりそうなものがたくさんありますが、今日はさにあらず。外部です。
古い立派な日本家屋の外壁ではよくあたる問題がこんな所。南側の大きく続く窓を、耐震の問題や間取り変更の問題などで、壊して、窓を入れ替えるなんて時におきる問題。
上の写真の右側を見ても分かる様に、今までの外壁は下から板の横張り、白い漆喰壁、黒い塗り壁と続きます。窓を入れ替えて窓が小さくなった場合、外壁が増えてくるわけで、その壁をどうするか?
そりゃ、簡単なのは、色々考えず、べたっとサイディングなどを張ることですが(弊社は基本的にサイディングは張りませんが)、やっぱりお家の正面だったり、よく見える部分はそれではちょっと。。となります。
色々と考えて違和感なく納めるように設計もまあまあ考えることはあって、それなりに腕を問われますが、やっぱり細部は実際納める大工さんに頼る部分が大きいわけ。
大工さんが現場で一生懸命造っているもの。
こんなギザギザな木。
はい。ここに使われていました。杉板の上に打たれている木だったわけです。杉板を上下に重ねて張っていますから、あんなギザギザ形状になっていたわけですね。
そして、先ほどの部分はこのように納まりました。今はちょっと新しい所が浮いているような気もしますが、すぐに違和感なくなじんできて、前からこんなようだったと感じられるはずです。
上のスキマをあけて張っている板の上は黒い左官壁が塗られて、他の部分と上手くつながります。
やっぱりこんな所はいくら設計が良い図面書いても、良い案出しても、大工さんの腕(知恵と経験も含めて)なんですね。綺麗に納めてもらって感謝感謝であります。
リノベーションは何より大工さんと職人さんの腕が大切(&そして設計も大切)!しっかり覚えておいてくださいね。
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