棟上げ!おめでとうございます!!
お盆休みも終わりまして皆様如何お過ごしでしょうか?
しっかし、暑いですね〜。先週から暑さの次元は一段階あがったような気がしておりましたが、いつまで続くでしょうか。この酷暑のレベルが少しでも下がってくれれば随分違うんですがね。来週くらいはちょっとマシになりますでしょうか?
さて、今日はお盆休み前にさせていただいた和歌山市北部のA様家の棟上げのもようをご紹介いたします。
キレイに出来上がった基礎に。(外周部に打ち継ぎのない「一発打ち基礎」。美しい仕上がりです。シロアリにも水にも強い弊社自慢の基礎であります。詳しくはまたご紹介しますね)
棟上げ前日から2・3日前までに、「土台」という構造材を施工します。あとは外周部の足場を組んで棟上げ当日を迎えます。
棟上げ当日、朝一から、まずは一階の柱を立てていきます。先程の土台の上や一部は基礎の上直接に立てて組んでいきます。
そして一階の梁(厳密に言えば部位部位で「胴差し=どうさし」や「ささら」などと呼ばれます)を組んでいきます。クレーン車の力も借りて一本一本、複雑な木組みの凸凹加工を組合わせていきます。柱と梁、梁と梁がどんどん組まれていきます。
どんどん組まれていきます。午前中には一階の梁は組み終わり、2階の柱へ。そして夕方には、
2階まで全て組み終わりました。写真で紹介するとあっという間に簡単に終わっていますが、一本の梁に何本ものの柱がささったり、また同時にそれに違う梁が組み合わさったりしますから、それを何人もの大工さんで力をあわせて組んでいくのはなかなか大変です。
現場で凸凹加工を再調整したりもしますし、なかなか入らない部分などの苦労もあります。また水平垂直を見ながら組んでいきますので、そちらもなかなか時間がかかります。
棟上げの日の大工さん達の活躍はなかなか凄く、見ていてカッコいいものです。小さい子どもさんが大工さんに憧れるのもよく分かります。(弊社の若手大工さん達も実際「小さい頃見た大工さんがカッコよくて」というのがあるんです)
柱が梁にささっているのがお分かりになると思います。真ん中の梁と梁がぶつかる所は「は」の「一」番ってのも分かりますね。
2階の梁の上に梁がのっている木組み。あまり他の所ではやらない組み方かもしれません。ただのっているだけでなくて、凸凹加工で組まれているのですが、どうなっているか?想像できます?
梁と梁が継がれている所。これを「継ぎ手=つぎて」と呼びます。こういう継ぎ手や仕口(=しくち。継ぎ手の親戚みたいなものと思ってください。これを総称してわかりやすく凸凹加工とここでは言っています)は、伝統的なやり方がたくさんあって、大工さんたちが手で刻んだそれは、構造的な理由から施されているのだけど、とても美しく、それだけを集めた本まであります。大きな本屋さんでは専門書ではなくて一般のコーナーに並んでいるのをよく見かけます。
さて、上の継ぎ手。内部はどのようになっているか?もそうですが、下のボルト一体どう入れたのでしょうか?頭の体操が必要です。
このように構造材が全て組まれたあと、お供えものをおまつりして(お家の頂上部になにか置かれているの分かりますでしょ)、お客様と大工さん設計皆で手を合わせて棟上げは無事終了。
何度経験しても棟上げは良いものです。緊張する大きな仕事を終えた大工さん達のなんともいえない充実した誇らしげな姿も良いですし、一日で夢のお家が一気に形を現したことに興奮しているお客様の本当に嬉しそうなお顔も最高です。さらに設計も図面が形を現しますから最高に嬉しいわけです(設計担当の坂本さんもとっても嬉しそうでありました)
今回もこういう機会を与えていただいたA様に感謝いたしますと共に、ここから本番ですから、皆と力を合わせて一生懸命頑張ってまいります。A様、誠にありがとうございました。
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