薪能で日本を知る~情報誌「つくり手」より~
皆様こんにちは。今週も元気よく始まりました!
さて、週の初めはなかなかネタもなく、今週後半の社内での情報誌会議に向けての記事が全く出来ておらず困った困ったということで(毎月一度発行しております弊社情報誌「つくり手」の編集会議を全従業員で月一行っております)。
そういうときは過去の情報誌に頼るのが一番でございまして、、、2016年ですから丁度5年前の9月【つくり手】5号の大彦日記からまいります。では。
去る7月26日(2016年です)、第41回日前宮様の薪能に奉行役でご招待いただきました。薪能とは夏の夜に外の舞台で行われる「能楽」で、昨今は身近に能を鑑賞できる場となっています。しかし、あくまでも薪能は神事ですから、身を清め薪に火をつけ、神様に手を合わせる奉行役が必要となり、例年和歌山県と市、民間企業代表の3人の奉行で行っています。今回、大変畏れ多いことですが、民間企業代表でご招待賜りました。
日前宮は「日前(ひのくま)神宮」と「國懸(くにかかす)神宮」の日本でもここだけの二つの神宮をもつ和歌山市の神社です。また、日前宮は日本でも有数の古い歴史をもち、私がいつも可愛がってもらっている宮司のご子息の「紀」さんは、なんと紀家82代目とのこと。(大彦は七代目なんてとてもじゃないけど言えませんね。)
そして、古代から別格の神社として朝廷からも尊敬を集め、古くは伊勢神宮と並び称されていたと。まさに、和歌山の誇る地域の宝です。更に「紀」さんの一族には歴史の教科書に出てくる方がたくさん。そもそも「紀州」って「紀さんの?」なんて想像したり、今まで色々な事を知らず恥じ入るばかりですが、和歌山ってきちんと探せば本当に色々な魅力のある街なのです!
さて、当日は写真のように裃を着させていただきましたが、行儀も姿勢も悪い私は、ピンと背筋を伸ばされる裃が苦しく、何度も裾を踏んだりしてお直しいただき…昔の日本人は、やっぱりきちんとしていたのだなと尊敬。
あと、この格好では刀を振り回すのはちょっとしんどいから、そういう意味もあったのかな?とも想像しておりました。(何も調べておりません。全く見当違いならすいません。)
それから、舞台の美しさです。天井高さと開口部のバランス。そこから見える緑が、夜に照らされ本当にバッチリ舞台のバックとなっている所に感心しました。その当時のつくり手も高さやバランス、また植栽なども色々頭をひねって考えたのでしょうね。
その点、時代が進んでも根本的には建築というのは変わらず、建物を通して、時代を超えてその当時のつくり手と会話ができる気がして、とても楽しいものです。
最後の写真は紀泉台モデルハウスの夜の景色。夜もなかなかいい雰囲気です。薪能は出来ませんが、秋の夜長を楽しむイベントもいいかもしれませんね。歴史話を語りあうのは私の大好きな所ですが、何か良いアイデア待ってます♪
はい。ということで第5回のつくり手の記事でございました。
そういえば、こちらの薪能も2年連続中止なのです。来年位には何とか色々な行事を開催できればと願います。ではでは、今週もよろしくお願い申し上げます。
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