野上のブログ

階段むずかし相談中

さて、今日は有田郡某所のA様家の現場より。こちらでは階段工事中。

先日は和歌山市の現場でも階段工事の様子を少しご紹介しましたが、もちろんこちらも無垢の木手づくりの階段。

昨今はほとんどが既製品の組み立て階段ですが、やっぱり無垢の木で造った方がデザインも質感も良いし、何より毎日上り下りする足ざわり・踏み心地が良いのでこだわっています!というのは、こちらのBlogでも何度が投稿しているところ。

このように階段板が入る様に階段両端の板(ささら板)に穴を掘っていくのはいつもと同じ。

ただ、このように大工さんたちが現場で相談する位、今回はちょっといつもとカタチが違いまして、難しく、

分かります?

階段の初め3段位がちょっと違う。いつもなら今取り付けているささら板がまっすぐナナメに床まで落ちるのですが、曲がってますね。ここがミソなんです。

この部分の納まりを、今月初め、設計担当の福井君と大工の坂本君が毎晩夜遅くまで相談しておりました。そして、図面上はまとまっても、

現場でその通りに納めていく大工さんもまた大変。大工さんたちで相談しながら、丁寧に慎重に進めていきます。

上から見ると、ちょっと階段が廻り(曲がり)始めているのわかりますでしょ。

その細かな部分がこちら。綺麗に納まっております。

さて、この原型。一番初めの写真にもありましたが、昨年お仕事をさせていただいた古民家リノベーションの現場でお客様のご要望で出来た階段でして、

ほらね。ただ、デザイン意図が違うので細部の納まりも違いますし、1段目~3段目の納まりは今回の方がさらに難しい。なかなか大変な階段です。だからこそ出来ると嬉しい。もちろん大工さんもです。

お客様からいただいたご要望に応えると、出来る事の抽斗(ひきだし)が増えて(あえてやらない事もありますが)、また似たご要望に対応できたり、さらにもっと高度な事ができるようになったりで、有難い限りでございます。そして不思議なもので、似たようなご要望が続くこともあったりで面白いものです。

はやく上ってみたくてワクワクしますね。最近では「ちむどんどん」ですかね。また次回!


ホームページのリニューアルに伴い、ブログも新サイト内に統合しました。

過去のブログの記事(2020年以前)はこちらからご覧いただけます。

New