野上のブログ

和歌山ものづくり文化祭2022!(棟上げ、手刻み、社員大工、もの文)

先週の金曜日~日曜日は、弊社の今秋のビッグイベント「和歌山ものづくり文化祭2022」にどっぷりとつかってまいりました。

結構色々な所で広報活動もしていましたから、知っていた方も多かったのではないでしょうか?弊社のお客様(只今設計中・建築中、以前お建てになっていただいた方)などもたくさん遊びにお越しいただきました。誠にありがとうございました。

ちょっとその模様を。


例年の今頃は東京ビッグサイトで行われる建築の一大イベント「ジャパンホームショー」に出展しているのですが、こちらの用意が忙しく今年は断念。

なんてったって、当日の棟上げの準備のために、10月は戸高君と坂本君が仕事が終わってから、夜遅くまで連日「墨付け&手刻み」作業を行っておりましたから。

本番前日、

実行委員会からご依頼いただいていた木組みの入場ゲートを組みます。和歌山県からご依頼いただいて、地元の建築関係の学生さんたちにも手伝ってもらいました。

学生さんたちに教えながら組んでいったわけですが、皆なかなか上手。弊社では先輩に指導されている若い大工さんたちも、優しく指導をしておりまして、ちょっと違った一面も見れてなかなか。

はい。組みあがって、一気に雰囲気が出てきた金曜日の夕方。近代的な建物の前に木組み(もちろん、無垢材&手刻み)のゲートが出来上がりましたが、負けてませんね。

そのゲートには電気配線も施工され、夜にはこんなライティングがゲートの下に浮かびます。雰囲気もまし、期待感もぐっと盛り上がってきた金曜日の夜。なかなか味な演出でございます。

そして初日土曜日の朝。

いきなりこんな状態に。それが日曜日の夕方まで続き、入場者は2日で約6000人とのこと。菊井鋏の菊井さんと和歌山ウッディーズの辻岡さんを初め、運営の皆様の大変な努力で大成功へとつながりました。

弊社のブースでは、木箱つくり体験を。寸法を出し、切り、堀り、組み、釘を打ってと、大工さんの作業の一通りをちょっとでも体験できるようにと大工さんたちが考えてくれました。

ただ、今回弊社の本番は、やっぱり棟上げ実演。

だって、私たちの家づくりは、組子や木工、漆、棕櫚の日用品、洋服など、手に取れる製品ではなく、もっと大きなものですから。参加企業の職人さんたちのつくる製品のレベルの高さを見ても、こりゃやばい!ってことで、当初一日一回の予定であった棟上げ実演を2回に増やして。

かなりの数の皆様が足を止めてご覧いただくなか、

3m角の小屋の棟上げを行いました。何せ小さな建物ですから時間にすると30分もかからず終わってしまいますが(わざと緩く組みやすく作ってあるのもありますが)、皆もここまでギャラリーのある中で棟上げするのは初めてだろうし、和歌山城の目の前の大通りの前ってのもまずない状況ですし、かなり緊張したことと思います。(棟上げの様子はInstagramのものづくり文化祭のページで動画もアップされていますからご覧になってくたさい)

けれど、一本一本木が組まれていく様子を食い入るようにご覧いただいたり、梁の上にあがると「おおっ~」とどよめきがあがったり、組みあがった際には大きな拍手がおこったりと、うちの大工さんたちもとても誇らしそうで良い顔をしておりました。

なんてったって本当に多くの方がお見えになられましたから、お客様の他にも、近所の方、先代先々代の大彦を知っている方、本当に久々にお会いする方など、嬉しい出会いがたくさん。

また初めて弊社のことをお知りになってくれた方も多いですから、色々な話をたくさんの方とすることも出来て本当に楽しかったです(結構小さな小屋欲しい人多いのですね。いくら位するの?ってまあまあ聞かれました)

さらに、上の写真にもありますが、手刻み同好会のメンバーが大阪や奈良、京都、高知からも駆けつけてくれて手伝ってくれ感謝感謝。

そして、一企業に1人つく学生ボランティアさんが、弊社はマレーシア出身のファティマさん。無茶苦茶日本語が堪能(漢字も読めるし、故事成語・ことわざも難しいの知っているし)な事に加えて、誰とでもすぐ仲良くなってしまう物凄いコミュニケーション能力と、抜群の頭の回転の速さ。こんな人が居てるのか!と、びっくらこきました。

人格も素晴らしいし、一生懸命だし、まさに人財。良い出会いでした~。

他にも、色々な学生さんや、他のブースの企業の方、素晴らしい方ばかりで、本当に有意義な一日でした。これからの新たな展開にもつながっていくと思います。

最後に二日間の結果で、ワークショップや製品販売で、上位の方の発表もあって、50万円位ある所もあって凄いな~と感心しましたが、売る物のなかった弊社は「もちだし圧倒的№1!」ということで表彰いただけないかと(笑)

とにもかくにも、私にも従業員にも大変すばらしい3日間でありました。本当に皆さまありがとうございました。

《そうそう。当日は従業員の皆のご家族もお越しいただいて、親御様や奥様、お子さん、ご兄弟、彼女などと会えて、とても嬉しかった&良かった。皆の幸せそうな姿を見るのは最高であります》


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