美しい邸宅②(自然素材の家、手仕事の家、無垢材、土壁、Black Cherry flooring)
さて、前回に引き続き、今年夏にお引渡ししたお家の完成写真のご紹介。
前回は外観~玄関~リビングダイニングときました。

リビングダイニングの障子も繊細で綺麗なデザインで、かつ、このような面白い明け方もできます。普通皆様がよく見るのは「雪見障子=摺り上げ障子」といって、下半分が上にあがるタイプだと思いますから、このようなタイプはあまり見た事がないかもしれませんね。
これにはデザイン上の理由もしっかりあるのだけど、考えれば何でもできる!ってことです。いやいや、何でも考えれば造ってくれる職人さんがいるからできることであります。
職人さんと言えば、

こちらの壁ですよ。以前もこのBlogで投稿したときあると思いますが、左官屋さん渾身の「土割れ壁」。考えに考え、試行錯誤を施し、手間をかけにかけて出来上がった壁。
左官屋さんが想定していたように割れたそうで、センスも良いですよね。

横からみると、凸凹しているのも分かると思います。
左官屋さんが本当に苦心しながら、そして大いに楽しみながら出来た壁。あまりに自慢するので、紹介するのもちょっとくやしい所もありますが(笑)、「この人(左官屋さんの親方)、ほんまに壁塗るのが大好きなんだな~」とつくづく感じました。

は~い。皆様もお気になってると思いますので、キッチンも。白いキッチンに天板の黒っぽいウォールナットの無垢板が、とっても美しいです。
弊社の建てさせていただくお家は「もうひと手間の美しさを、暮らしの中へ」というコンセプトのもと、正直な自然素材を厳選し、構造や使い勝手などをしっかり担保した上で、設計は考えぬき大工職人は細部まで一つ一つ丁寧につくり、安心してここちよく暮らせる木の家です。
全てのお家に共通している「色」のようなものはあると思います。そこをお客様もお気に召していただいてご依頼いただいているわけですが、
その中でも、ある程度の幅はあります。
大理石張り、真っ白い壁、吹き抜けドカーンのような、豪華な洋館のようなものは建てませんが、シンプルで正直な木の家の中、「綺麗で美しく繊細な」タイプと「素朴で力強く落ち着く」ようなタイプがあります。(言葉は抽象的で伝わるか?ですが)
それはお客様と設計打合せをしている際に「あっ、この方はこういうのがお好きだな」というのが分かりますから、私や弊社の設計の皆も自分の中で大別してどっちのパターンだなと判断し、お家内部の空間設計や細部のディテール(開口部の木枠などの納まり)を作っていくわけですが、このお家は圧倒的に「美しい」タイプですね。(皆様もお分かりだと思いますが)
はい。
ということで、後のお部屋はまた施工例でご紹介しますのでお楽しみに。
ではでは。
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