「好き」に囲まれたお家。(ミッドセンチュリー、タイルキッチン、堀田カーペット、モールテックス)
先週の日曜日。完成見学会を開催させていただいたこちらのお家。完成前の大切なお家をお貸いただいたお客様、誠にありがとうございます。また、ご参加いただいた皆様も本当にありがとうございました。
見学会前日にお家を見に行ってびっくり。もう明日から住める位に、T様が今までずっと集めてこられたお好みのインテリアがあちらこちらに。
アメリカンなアンティーク雑貨と照明がセンス良く飾り付けられています。見学にお越しになったお客様方も「お店ですか?」とご質問をされる位でした。
そこに、お客様こだわりの家具やドア、そして建築的にも色濃く塗られた木材などがあいまって「ミッドセンチュリー」的な雰囲気がたっぷりのお家となりました。(ミッドセンチュリーで合っているのでしょうか?)
いつも弊社がよくさせてもらっている「すっきりとした和」とは雰囲気が違うと感じる方もいらっしゃるかと思いますが、私は、全体的にはそれほど変わっているとは思いません。
室内は無駄な線を消してスッキリとまとめる。そして木を見せる部分はしっかりと。偽物ではない良い素材を大工職人さんの手仕事で、いつまでも愛着をもてるように仕上げる。ただカッコよく見せるだけじゃなくて、住まい手がどこにどう座って居心地よく「たまれる」かをしっかり考える。
もちろん、木枠の太さをいつもより少し太くしたり、オイルの色を濃く塗ったりで、お客様のお好みに近くはしていますが、そこをいつものように戻し、インテリアを変えれば、いつもの弊社の様な雰囲気になります。
以前も述べましたが、家はそのお客様のお家らしくなれば良いと思っています。
建築・家は強く主張せずに暮らしのバックになればよいと考えています。
こういう暮らしをしなさい!ここにこういう物を置きなさい!的な家もあると思うのですが、そういうのはあまり好きではないし、また、そんな有名建築家の様な実力もありませんし。
ただ、全体的な高さのバランスや窓配置、縦と横の比、光や風、眺めの心地よさ、いつまでもお愛着をもって住まえる材料と仕事など、そういう居心地の良さは高いレベルで満たせていないと「よいバック」になれませんから、そこはしっかりと。
その上で、インテリアも雰囲気もお客様の「好き」が詰め込まれて、そのご家族の色になっていってくれれば嬉しいわけです。
もちろん、今回のお客様の様にインテリアの品々を今まで長い間楽しんで買いためてこられている方は珍しいし、こんなにきっちりとセンス良くまとめる事も大変。だから、そこはご家族が暮らしていくに連れて、少しづつ好きなものが増えていったり、どこかで拾ってきた雰囲気の良い石や木、お子さんの絵や工作などで、段々とそのご家族のお家になっていくものです。
お客様がこだわられた、モールテックス(防水の?セメント塗り)とタイル張りの造り付けキッチン。お客様のアイデアを設計担当の岡田さんが一生懸命カタチにしてくれました。
左手がシンクと食洗機。右側のタイルにIHヒーター(コンロ)が組み込まれています。
一段下がってゴロンとなれるリビングには、お客様こだわりの堀田カーペットのウールカーペットを。実際ここに直接座ると、肌触りはもちろん、一段下がることでちょっと囲まれているような落ち着き感もあって、想像以上にここちよいものでしたね。
リビングとスノコ床でつながっている、2階のグリーンルーム。
そして、外部の青い木製ドア。そしてお客様のお好みを考えてこちらからご提案したリブ状の杉板外壁(杉板目板押さえ)
「好き」が詰まったお家。毎日の暮らしが楽しくなることと思います。T様ご家族には、お父様お母様からお子様までもう3世代、弊社も祖父から3代お世話になっています。感謝感謝また感謝でありますが、また今回、家づくりの根幹の大切な所を改めて教えてもらいました。
誠にありがとうございます。これからも何卒よろしくお願い申し上げます。
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