野上のブログ

ここちよい吹き抜けのお家②(吹き抜け、階段手摺、吹き抜け階段、手刻み、墨付け)

さて、前回に引き続きまして。

このお家の、とってもここちよい吹き抜けはお伝えしましたが、

その吹き抜けにある階段にも注目ください。

吹き抜けを上がっていく階段って、実は今まであまりやっていないのですが、吹き抜けを上り下りするのは、かなり良いですね。

2階建て以上なら、まず毎日上り下りするわけですが、それは普通ただの移動になるわけです。一方、吹き抜けからリビングを(そしてその外の庭を)見下ろしながらの上り下りは、純粋に楽しいですし、階段に座ってしゃべったり、本を読んだりなんてことも出来て、これはなかなか良いものです。

そんな階段ですから、いつも以上に細部のディテールにこだわるのは当然で、

こんな面白くてきれいなカタチになりました。

設計の福井君が一生懸命考えまして、大工の堺君が「ぶつぶつ」文句を言いながら(笑)一生懸命造りました。おかげで空間を引き締めてくれる良い手すりになりました。

また、吹き抜けの脇にある和室も、気持ち良いのです。

窓をわざと低く抑えて愛らしい空間になりました。福井君が好きな障子デザインも光っておりまして、

ダイニング側から見ても美しいでしょ。

ダイニングによりますと、

お客様がご用意くださった、テーブルとペンダントライトが素敵ですね。やっぱりうちのお客様方はセンスが良いですねぇ。

最後にもう一度吹き抜けの写真で、ご紹介は終了。また細かな所は施工事例の更新をお楽しみになさってください。

もうちょっとおまけ。

先日少しご紹介した、若手大工さんが挑戦している「軸組模型」。

大工棟梁の伝統の技=「墨付け」(一本一本角材を見て考えて、柱や梁の木組み加工を実際の角材に書いていくこと。それ通りに大工さんたちが加工=「手刻み」をしていくと、お家の柱や梁が出来上がっていきます。それを組み上げるとお家の骨格が出来上がるのです)

を体験、練習するために、課題を与えられ1/30の柱・梁模型(軸組模型)を作っています。

若手大工の戸高君と木村君が挑戦中。戸高君はすでに実際のお家の墨付けもさせていただいておりますが、木村君は完全に初めてのチャレンジ。

先輩大工さんに間違いをたくさん指摘してもらい頭を抱えてやり直したり、よりよいアドバイスをいただいて感心していたりですが、

大分出来てきました。

なかなか良い感じですね。

私、こちらと戸高君が造ったものを二つもって、群馬県高崎市に行かなきゃなんです。今回は、こちらの課題に木構造の日本の権威山辺先生の講評をいただけることになっておりまして。

なのですが、さて、新幹線でどうもっていこうかと。。

今更、「1階と2階を分割できるようにして!」なんて言ったら、大工さんたちぶっ倒れるでしょうしねぇ。それも含めて、また今度。


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