野上のブログ

いよいよ完成ですよ!リノベショールーム①(リノベ、リノベーションショールーム、古民家リノベーション、町屋リノベーション)

丁度昨年の今頃位からだったでしょうか?弊社本社隣の4代目大彦さん(私の曾祖父)が建てさせてもらった築90年の町屋をお客様よりお譲りいただいたのは。

そしてその後リノベーションショールームに改装していったのですが、仕事の合間合間なので「ゆっくり」と仕事は進みまして、ようやくカタチになったのは、今年の初め。そこから撮影(写真・動画)もあり、今webサイトの追い込み中で、もうそろそろ完全完成を迎えます。

実際、リノベショールームにご興味のあるお客様に、もうすでに見学いただいておりますが、webサイトの出来上がる前に、少しづつ完成写真をご紹介してまいります。

正面道路東側からの姿がこちら。90年前に建って、そこからたくさんの災害も乗り越えてきた建物。そして、戦争中空襲でこの辺り一面焼け野原になった中、一軒だけ残ったという凄いお話を父や祖父から聞きました。

色々なものを乗り越えてきた力強さが感じられる外観だと思います。正面の黒い壁の一部と、雨樋(2階の金色部分のみ)、屋根の煙突以外は、90年前からそのまんま。

これは内部にも通ずるのだけど、「飽きがこず、いつまでも愛着をもってお住まいいただきたい!」という弊社の創業以来持ち続けているコンセプトからくる設計思想や材料選択をそのまま表している建物だと思うから、このショールームの名前は「The Daihiko」なんです。

会社の皆は??でしたし、さすがに口には出さないけれど「ダサくない?」という皆の感想も分かってはいるけれど、やっぱり譲れなくて先に暖簾つくっちゃいました。

そして内部に入ると、土間空間が広がります。

渋い木の色、古民家など好きな方にはたまらないと思いますが、これも90年の歴史。正面のカウンターを見るとなんとなくお分かりかもしれませんが、ここは店先。材木屋さんを営んでおられたのですね。

だから、ちょっと普通の古民家や町屋にはない面白い空間構成。

高い天井に土間。そしてそこには薪ストーブが滅茶苦茶似あいます。これは建物を見た際にすぐに決まった所です。

その土間とつながるのがリビング。そしてその奥がダイニング。元々は店先と奥がお客様をお通しする応接があった部分です。

このお家の一番気持ち良い部分をリビングダイニングにリノベーション。天井の素晴らしい一枚板を活かせるように天井には照明をつけていない所なども注意いたしました。

ひいおじいちゃんもおじいちゃんも、あの世から見てくれているでしょうか?「おっ上手くやったな」と褒めてくれるか?「まだまだ分かっちゃいねぇなぁ」と叱られるか?

仕事にはとても厳しくて有名だった曾祖父(私あったことありませんが)から、私にはとても優しかった祖父がかばってくれそうですが。でもおじいちゃん負けるだろうなぁ。そんな事を想像すると。何だか楽しくなってきます。

さっ、続きはまた今度。


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