大彦について(会社概要)

理念(フィロソフィ)

われわれ大彦は


■くらす喜び


住まい手に、自然を感じ、手仕事の温もりを感じ、こころ
落ち着く木の家で、いつまでも愛着をもって暮らす喜びを
感じていただくこと。


■つくる喜び


大工職人も、設計監督も、より良い家をつくるために一生
懸命腕をふるえる喜びを感じさせていただくこと。


■まちによい風景のある喜び


まちに、よい建物と素敵なご家族が居るよい風景を増やし、明るく魅力あふれる地域づくりに貢献し、地域の方々に喜んでいただくこと。


を理念として家づくりに取り組み続けています。

そんな取り組みを和歌山県から評価していただき、2019年に「和歌山県100年企業表彰」をいただきました。

よい仕事、職人の腕には定評があります

大彦は、万延元年より、もう七代も家づくりに携わっております。築90年を超える家、三代四代と可愛がってくださるお客様もいらっしゃいます。


この間、
戦前戦中と山階宮様がご滞在なされた「秋葉山荘」、現在料亭に生まれ変わった和歌山市の「あおい茶寮」(元のお家を建てたのが大彦です)、毎年大規模なお茶会が開かれるI邸、和歌山市の西要寺様、法林寺様などを初めとする、数多くの「お家」「町屋」などを建ててきました。


このように大彦は昔からいわゆる【普請(=ふしん)】と呼ばれる、大工手間のかかる難しい日本建築を数多く手掛けてまいりました。そのため、お客様や同業者、材木屋さん等の家づくりに関わる業者からも「良い仕事なら大彦」とお認めいただける、腕の良い大工職人が集まり、そして経験・知恵・ノウハウが蓄積されてきました。

本物の建築家の方々との出会い

しかし、時代の変遷とともに、家族のあり方や社会状況も変わり、お家に求められることも変わってきました。


もちろん、時代が変わろうとも失ってはいけないつくり手としての誇りや技はあります。しかし、ただ技術や伝統を守るだけではなく、「そこに住まうご家族が、シンプルで美しく愛着のある暮らしを楽しめる」お家を実現することが大切です。


そのために、住宅設計の名手である永田昌民氏や八島正年氏を初めとする優れた建築家から数々のことをお教えいただき、また、建築家伊礼智氏・家具デザイナー小泉誠氏との「わざわ座」の活動などを通じても、本物の設計やデザインを積極的に学び、それがわれわれの大きな宝となっています。

設計施工のよさ

「設計」と「施工」は別が良い。設計事務所に工務店の仕事をチェックさせるのが良い。との意見を聞いたことがある方もおられるかもしれません。


もちろん、それは「よい家」を建てる一つの手法ですし、また「手抜き工事」への不信感を生み出した住宅建築業界全体の責任でもあるでしょう。しかし、「設計」も「施工」も高レベルで揃う場合、それは当てはまりません。


考えてみてください。
桂離宮など日本建築の代表とされている伝統建築は別格としても、メディアなどで「美しい!良い家だ!」取り上げられる街中の古いお家は、ほとんど大工棟梁の設計です。また家具やバッグなどで考えてみても、ウェグナーもルイ・ヴィトンもデザイナーでありながら実際にモノを造る職人であったのです。

自身でモノを造るからこそ、木などの素材に手で触れ素材を良く知るからこそ、使い勝手も耐久性にも配慮しながら、飽きのこないデザインができる。だからこそ時代が経っても色褪せないモノが生み出せるのではないでしょうか。


設計者だけでは考えつきにくい「素材の特性を活かした=つくり手の知恵と経験」を取り込んだ設計、「お客様の要望や設計デザインの意図を頭に入れた」施工ができる。つまり設計と現場の「距離の近さ」が設計施工の最大の魅力で、ストレートに良いお家ができるということです。


また、設計と施工が別なためにかかる費用(設計監理料)などもかからず、より家づくり現場に予算を注ぐことができること、責任の所在が明確であることなども「設計施工のよさ」と言えるでしょう。色々な立場があります。だから真逆の理屈もあると思います。
ただ、われわれは「高レベルの設計デザイン」と「腕の良い・当たり前のつくり手集団」を併せ持つ「アーキテクトビルダー」として、これからも皆様に「愛着をもって住み続けられる暮らし」を提供してまいりたいのです。

会社概要

つくり手紹介


棟梁 尾崎高信

先々代の時代から大彦に勤めて50年以上。有名な建築家や建築業界からも絶賛された棟梁です。厳しく、頼もしく、優しい…皆から頼られる大ベテラン。
作業場の端材でつくる子供のおもちゃが、お客様方に好評です。


棟梁 山本孝司

大彦に勤めて40年。丁寧な仕事には定評があり、お得意様からもご指名がかかるほどです。機械やメカにも強く何でも直してしまう凄い棟梁です。


大工  浜口朗

大彦に勤めて25年。大彦一の力持ち。仕事には厳しく一見とっつきにくくも見えますが、子どもが大好きで休日にはガーデニングに勤しむなど気は優しくて力持ちの大工さんです。


大工 坂本泰昌

高校卒業後大工を目指し、大工の専門学校と工務店に勤めた後、弊社に入社しました。尾崎棟梁に仕込まれ、大工棟梁の伝統技術である「墨付け」も数多くのお家で担当し、若いながらも現場の大工さん達をまとめていける棟梁格の将来有望な大工さんです。


大工  堺智哉

高校卒業後訓練校を経て大彦に入社し8年。持って生まれた器用さを活かした丁寧な仕事が社内でも高く評価されています。現場の責任者としてベテラン大工さんと一緒に多くのお家を完成させる実力と、その優しさでお客様方にとても可愛がられる大工さんです。


大工  高石英明

弊社で活躍してくださった高石棟梁の息子さんで弊社にきて10年以上。日本建築の細かで丁寧な仕事だけではなく豊富な現場経験をもつ非常に有能な大工さんで、若手大工にも色々と教えてくれる兄貴分的存在です。


大工  岡本礼三

多くの経験をもつ大ベテランの大工さん。厳しいながらもとても優しく若い大工さんのフォロー役に回って、色々と教えて成長させてくれています。岡本さんが現場に行ってくれると大安心なのです。


大工  津本哲夫

非常に高度な日本建築などにも対応できる腕と、現場を早く丁寧に管理される能力をもたれている凄腕の棟梁格の大工さんです。堺君も多くを学び成長させてもらいました。どんな仕事でも任せられる、素晴らしい大工さんです。


大工  金子卓滉

大工さんの大学で4年間勉強した後、入社しました。まだまだベテラン大工さんについて修行しながらですが「カンナがけ」の大会で入賞した経験もあり、筋の良い将来有望な若手大工さんです。


大工 戸高仁輔

工業高校を卒業した後京都の社寺専門の建築会社で大工修行をした後、弊社に入社しました。まだまだベテラン大工さんについての仕事ですが、丁寧できっちりとした仕事で、将来が楽しみな若手大工さんです。


大工 木村友也

山口県出身です。地元のリフォーム会社で3年勤めながら、専門技術学校で2年間大工職人として学んだ努力家です。大工さんの手刻みと大工道具をこよなく愛し、趣味は大工道具を買い揃えること。刃物から研ぎ石までこだわりぬきます。墨付け、手刻みなど、本当の大工仕事をしたくて弊社を見つけわざわざ遠方からやってきてくれました。

大工 木村智也

監督 尾崎法生

高校卒業後大彦に入社しもうすぐ30年。現場のことから倉庫のことまで広範囲に理解して大彦を支える裏方です。大変綿密な性格で、きっちりと現場を管理し、順調に進めていく事が得意です。その長所は、主に担当させていただくお得意様家の直しや修繕、またリフォーム・リノベーション現場で大いに発揮されます。

監督 尾崎法生

設計 福井元就

大学卒業後設計事務所勤務を経て大彦に入社しました。新築リノベーションなどの設計をするとともに、構造設計事務所での大規模建築物の構造計算などの経験も活かし、大彦のお家の構造計算も担当しています。いつも笑顔で明るく気さくでお客様にも可愛がられております。


設計 岡田裕美

高校卒業後、オーダー家具製作の仕事をしてきました。家具もお家と同じように図面に起こして設計をします。念願であったお家の設計アシスタントとして再スタートする事となりました。
お家に関することが好きで、インテリアコーディネーターの勉強中、センスとガッツが光るスタッフです。

設計 岡田裕美

設計 幸前貴紘

和歌山の進学校を出て国立大学へ進学、大学では電子制御について勉強。その後専門技術学校で設計を学び卒業後に大彦へ入社しました。機械設計の仕事に携わりモノづくりの好きだったおじいさんの影響で、子供の頃からモノづくりに興味がありました。
冷静沈着、頼れる頭脳派です。
食べ歩きが好きで、他府県あちこちの名店を訪れています。

設計 幸前貴紘

広報・事務 久保佳代

弊社のWeb と情報誌「つくり手」の編集長を勤めながら、事務仕事、そして設計補助まで助けてくれるスーパーウーマン。そのバイタリティと明るさでベテランから若手まで全員に慕われている大彦の要の一つです。