木格子と軒のお家【阪南市】2015年
家庭菜園の世話や梅を漬け込むこと、また陶芸や植栽はたまた靴のお手入れなど、手仕事と自然を楽しむことが好きなN様ご夫婦。当初は予算ありきで、さまざまな住宅会社を検討したそうですが、ご自分たちの望む暮らしにそぐわないプランが多かったそうです。
『予算ばかりを気にして住んで本当に楽しいと思える家でなくても良いのか』と考えだした時に出会ったのが弊社だったそうでございます。
やはりご縁があったのでしょう。初めてご相談いただいてから、ほぼ第一回目のプランでお気に入りいただき、あとは順調にお家づくりが進んでいきました。
木のこと、土(左官材)のこと、屋根瓦のこと、デザインのこと、『やはり、これは弊社でなければ無理だな』と思わせていただけるほど、N様ご夫婦とは趣味や考え方も合い、構造材を見に奈良へご一緒したり、自作の焼き物のボウルを提供いただいたり、大変楽しく家づくりが進んでまいりました。
家庭菜園作業の一休みや、収穫物の干しものにも役立ち、そして何より庭を眺めながらのほっとした時間を過ごせる「深い軒が長く濡縁」と、正面道路からは「京の町屋風情」を感じさせる「木格子や一文字瓦」が、まずのご希望でした。
更に、壁の左官塗や天井の吉野杉板、広間のガラリ戸、階段の桜の手すり、2階主寝室の丸太梁、そしてペレットストーブ、大谷石の床と壁、色々なご要望も上手く巻き込んで、N様ご納得の楽しい家が完成いたしました。
工事中はもちろん、完成後遊びに寄った際なども、本当にこちらが大変恐縮するほどいつも良くしてくださるN様ご家族です。皆様の穏やかな温かい笑顔にふさわしい、とても温かなお家が出来上がり、そしてお住まいになるほど、その温かさが増している様に思います。こういうご家族にお住まいいただけることは、弊社もお家もとても幸せなことだと思います。