野上のブログ

新人くんも「はりはり」

さて、今日は和歌山市松島のA様家より。

内部の床板が張られております。弊社定番の吉野桧無垢板の床板。建材屋さんやメーカーさんから買うのではなく、山と材木屋さんから直接買わせてもらっているので、高品質でありながらリーズナブル。ずっと前から弊社の床板の定番でありまして、自信をもっておススメしております。

無垢の一枚板ですから、一枚として同じものはありませんから、どれをどこに張るのか?を大工さんが見て、一枚一枚手仕事で張っていきます。

このように、玄関などで床板が切り替わる所や、段差ができる端部の処理は慎重に丁寧に。ナナメの部分もきっちりとすっきりと。気持ち良いですね。

さて、外回りでは

こちらも弊社の定番、吉野の山より直接買い付けている吉野杉の板。赤身が張っていて綺麗な板です。こちらを、

若手大工さんの戸高君が張っています。その下についているのはこの4月より入社したT君。大阪の専門学校で大工さんのお勉強をして、今年より大工見習デビューです。

入社してまずは自分の大工道具箱を造ったり、道具を揃えたり、手入れを覚えたりがメインですが、初めての現場がコチラ。

もちろん、お客様の大切なお家の仕上げなどに関わることなどできませんが、

先輩大工さんの指導のもと釘打ちのお手伝いなどに取り組んでいます。こちらの現場には大ベテラン大工の津本さんもおりますので、安心です。

色々と働き方も変わっていく世の中ですが、大工職人さんは仕事を頭などで覚えることができず、やはり手に覚えさせていく必要があります。もちろん昔とは修行の仕方・厳しさも随分違うし、これから工夫もする所も多くあると思うけれど、まずは一人前に近づいていくには、手を動かして積み上げていく時間と、現場で覚えていく経験が絶対的に必要です。

ここは、どんなに時代が進もうと変われない所だと思います。

今の時代「見習い」とか「修行」とか、見ることも聞くこともなく、ほんとに縁遠くなってきました。大工職人は本当に素晴らしい仕事だと思いますが、やはりそういう修行の世界は避けて通れない所です。

廻りにまどわされずに仕事に打ち込む。昔よりもはるかに難しくなっている時代ですが、そこは強い志で頑張っていただきたいなと思います。弊社にはそれを出来ている先輩社員大工がおりますから。

彼が10年20年経って、バリバリと大工さんで活躍しながら、自分が初めて入った現場と懐かしめる日が楽しみです!


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