窓の高さ~情報誌「つくり手」より~
今日は、弊社情報誌「つくり手」の中の大彦日記より。2017年5月に書いたもの(第13号)ですから、もう4年半。長い間やってるもんですね~。では早速。
お家の気持ちよさの最重要な部分は開口部つまり「窓」にあります。今までも「軒の深さ」や「窓を覆うもの」による日射光の調節や、「窓から見える緑」などでも触れてきましたが、やはり窓の向うに綺麗な緑や、ここちよい眺めが見えると、暮らしがとても豊かなものとなります。
しかし、普通は外に出られる床からの大きな「はき出し窓」か、窓の下に90㌢位の高さの壁がある「腰窓」くらいしか選択肢がありませんし、そこについてあまり考えることはありません。けれど、直接床に座る和室、食卓の椅子に座る場合、庭の足元を見せたい場合、綺麗遠景を見せたい場合など、室内から見る目線の高さや窓の向うに見える景色や敷地の条件によって、本当は窓の位置は違うはずです。
大きな窓だけれど、わざと窓の上の高さを押さえて、庭の奥行きを感じさせている窓(一番上)や、食卓テーブルに座った歳、正面の遠景が丁度よく見える高さに合わせた窓(この上)など、窓廻りには皆様が想像している以上に労力をかけて、様々なことを考え合わせながら慎重にデザインしています。
これからずっとの「暮らしのここちよさ」に直結する部分ですからね。
そしてそんな窓の工夫は弊社の紀泉台モデルハウスでもご体感いただけます。
このような開放感たっぷりの縁側の大開口はもちろん、
玄関入ってすぐ坪庭に視線が行くように造られた窓、
畳に座れば視線に丁度眺めが入ってきてほっと心落ち着く窓、
風が床をなめるように入って床に直に座る部屋では非常に気持ちの良い地窓など、
色々な窓が、紀泉台モデルハウスにはあります。
初めにも述べましたが、「ここち良さ」の非常に大きな部分を握る窓ですから、是非展示場ご体感くださいませ。暑い日寒い日、雨の日晴れの日、その都度新しい発見がございますので、是非二度三度と足をお運びいただければ幸いに存じます。
と、最後は紀泉台モデルハウスの宣伝で終わりました。この書いた頃よりも、窓の断熱性など性能面での向上はここ数年で顕著なものがありますが、そういう性能面だけではなく、日々の暮らしに潤いを与えてくれる、豊かにしてくれる力が窓にはあります。お家を考える際は是非窓にご注目してくださいね。
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