黒のおび?
さて、今日は和歌山県有田郡某所のA様家の現場より。
棟上げ、屋根下地(野地)工事と進み、外部の窓入れから外壁の下地工事もほぼ終わった現場。屋根も葺かれてきていますね。(屋根を施工することを「葺く=ふく」と言います。瓦でも金属板屋根でも「葺く」です)
内部から見るとこう。柱に梁、それに屋根や壁の下地の木が加わって、木のボリューム感が凄いですね。あるお客様が「木の家っていうけど、大彦さんのお家はホンマのホンマに木の家やな~」とおっしゃっておりましたねぇ。
はい。2階もこんな感じ。さて、ここで、壁に見えている白いのは、防水紙(正確には防風透湿シート)ですが、その下の【黒い帯状に見えるもの】は何でしょう?ヒントは正面奥がナナメになっている所。
そして、
外側からの、屋根が半分葺かれているこの写真をご覧になるとお分かりになるでしょうか?
白い紙は先ほどに内部からも見えていたもの。なら黒いのは?
正解は屋根の防水紙!
1階屋根の防水紙(緑色)が織り上げているのが裏から見えていたわけです。織り上げられた(立ち上げられた)外側に壁の防水紙をかぶせているから、外部からは見えないけれど、内部からは裏側が見えていたわけです。
なんていう事のない初歩の初歩の納まりですが、この頃の現場には後の雨漏りを防ぐ大切な所がどっさりあります。また機会を見つけて、こんな工事の勘所もお伝えしていきますね。
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