野上のブログ

手仕事がすすみます。

今週のスタートは和歌山市太田のF様家の現場から。

上の写真はダイニングリビングの南面ですが、この現場の状態でも広々とした解放感が伝わる、進捗が楽しみな現場。

大工さんの工事も外回りが一段落つき、今は内部の工事を本格的に。そろそろ無垢の床板を張るころ。

その前に窓枠を入れたり、各入口の木枠の工事をしたりと。大工さんが一生懸命手仕事で木を道具を使って加工していきます。

若手大工のホープ。堺君が取り組んでいるのは階段。もちろん弊社では全て階段は無垢板ですから、一つ一つを手仕事で加工して、組み合わせていきます。

私たちにとっては普通ですが、今普通は既製品を組み立てるだけですから、なかなか珍しいようで、「階段手刻み」などとタイトルつけておくと、ぐんと住宅関係者からの流入が増えるのです。まあつくり方はどうあれ、毎日何度も踏みしめる階段ですから、足ざわりも目にも優しい無垢の板が良いと思っています。そうなると自動的に一からつくるようになります。

ちょっとづつ階段ができていますでしょ。ちなみに、木の手仕事階段は踊り場部分から造っていくのであります。

弊社の現場では手仕事満載ですが、一番皆様にご理解いただきやすいのがこんな所。外部の木の窓の木枠です。ガラス戸や網戸、障子が走る溝が大工さんの手仕事で加工されています。また正面から見ると内部の組み合わせの加工はわかりませんが、複数の枠材が組み合わされてピタッとあっているのもなかなかの見どころであります。

また外部の木の窓と言えば、

外はこんな所が。上の木枠の上には雨よけ(窓枠と壁の接合部からの壁内部への雨水の侵入防止&木枠への雨水のしみこみ防止)で金属の板がかぶせられています。この金属板も現場で板金屋さんが加工して施工しています。木枠全てにかぶせず、さらに少し浮かせているのがミソであります。細部でよく見ないとわかりませんが、こういう所が全体のデザインに効いてくるんです。本当に。

弊社の家づくりではこのような手仕事が満載で、ひとつひとつ丁寧にすすんでいきます。現場で打ち合わせするお客様からは「本当に一から手づくりなんですね~」とよく言われ、お喜びいただきます。

私たちにとっては至極当たり前になってしまっているのですが、お客様にとってはどのような感覚なのでしょうかねぇ。とにもかくにも、一つ一つ出来ていくのをお喜びいただくお顔を見るのは、僕らにとってもうれしいことです。

ただ、工期はかかるし、棟数を多くこなすことも不可能。けれど、大工さん職人さん設計、私たちも楽しいお仕事になりますから、やっぱりこれはやめれませんねぇ~。

やっぱり、ものづくりは「よいものをつくる。良いお家をつくる。」が根本になければ話になりません。「よいよい」を目指して常に努力していきます。

今週もよろしくお願い申し上げます。


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