手刻み同好会。吉野へ。
以前もこのBlogでご紹介したことがあるかと思いますが、「手刻み同好会」。FacebookやInstagramでの広報も始まりますと共に、11月6日7日のイベントのプレスリリースもしたようで、メディアにも取り上げられているようです。
手刻み同好会とは、Facebookより紹介文をそのまま転載いたしますと(少し長いですが)
【▼手刻み同好会とは?手で刻むと書く「てきざみ」とは、家づくりに使う木材を手仕事で加工する大工の技術のことです。住宅設計において、住まい手の理想の暮らしを実現するためにはハードウェアのみではなく、土地の風土・文化・自然に調和した、総合的な暮らし方のソフトウェアを設計することが必要です。大工の役割とは、古くから継承されてきた職人の知恵と現代を生きる感覚に基づいて、自然をよみ、木を目利きし、加工することで、四季を通した理想の暮らしを実現することにあります。しかし、大変残念なことに近年の住宅産業の合理化の流れの中で手刻みを行う地域の工務店の存在も大幅に減少し、その技術が埋没しようとしています。さらに、熟練大工の高齢化もすすみ技術の継承が危ぶまれています。手刻みで建てた家は、そのデザイン性はもちろんのこと、健康面、エネルギー効率、耐震などの面から見ても優れており、環境にも生き物にも優しいものです。また、その地域に根付いた大工さんが、その地域の人々や環境に合わせて家を建て、暮らしを診ながら時間を経て良くしていくようなものづくりの精神は、これからの時代の地域コミュニティのデザインにも必要とされることではないでしょうか。サステナビリティやトレーサビリティが求められる昨今ですが、実ははるか昔から、日本人は、ごく自然にこのような文化を継承してきました。人と家、地域と大工文化、暮らしと自然の関係性を今一度、見直してみませんか?手刻み同好会は、全国の有志の工務店、学者、建築関係者で結成されたコミュニティです。「手刻みに取り組んでいる」、または「これから取り組みたい」工務店、大工などが情報交換し、参加できる活動を手弁当ながら実践していきます】
このような感じ。さすが上手くまとめておられます。私のまわりくどく余計なものが多い割に、大切な所が伝えらえていない文章と比べると雲泥の差!
さて、その大きなイベントが11月6日7日にあるとは先にお伝えしましたし、具体的には先ほどのFacebookやInstagramをご覧いただくとして、
今週火曜日、実際イベントの中で弊社が手刻みの棟上げを実演する場所を、視察&打ち合わせをしてきました。
吉野町の自然あふれる美しい場所。
こちらの綺麗な切り取られた風景の中に、弊社の「手刻み小屋=外の仕事場」の木組みが当日建ちます。
日本でも有数の林業地「吉野」。弊社もずっと昔から「吉野材」にはいつもお世話になっておりますが、そういう林業地の代表ともいう場所から、日本の建築文化の大きな一つである「手刻み」の素晴らしさや意義を伝えるお手伝いができることを、幸せにも思います。(今回のイベントはこちらの吉野製材工業協同組合さん吉野町のイベントの中に組み込まれています)
またそれに先立ち、弊社の若手大工さんたちも取材をお受けしました。
来月にはこちらの手刻みにも本格的に入っていきます。担当する若手大工さんは期待の若手の金子君。また製作途中や出来上がりなどもご紹介していきます。
楽しみな取り組みの一つがいよいよ動き出しました。弊社がどうのこうのではなく、これがきっかけで日本の家づくりに「手刻み」が見直されていくようなウネリにつながれば素晴らしいな~と思いつつ、当日うちの若い大工さんたちが格好良く活躍する姿も楽しみで、今からワクワクいたします。
皆様も今後の動きをお楽しみにお待ちくださいませ。
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