新築施工事例

夫婦でゆっくり暮らしを楽しむ平屋【和歌山市】2020年

和歌山市の郊外、奥様のご実家のお寺の近く、田園風景も広がる恵まれた住環境の中に、40代ご夫婦がゆったりと暮らす27坪の平屋が建ちました。

道路側からは「オーソドックスな和風」がお好きなご主人様のお好みの【日本瓦や玄関戸】と、モダンなスッキリとした和デザインがお好きな奥様に沿う【道路側にあまり窓を見せない】シンプルなデザインを合わせた外観です。

▲深い軒(大きな屋根の出)が、夏の日差しと雨風からお家を守ります。

南側にまわると、日本瓦の屋根の深い軒と、左官壁、杉板など、和風情を色濃く感じさせます。しかし、この深い軒はデザインだけではなく、日本の強烈な日差しを防いで涼しくさせ、台風に代表される風雨からお家を守ってくれる、日本の家が積み上げ来た知恵でもあり、とても合理的な形でもあります。

▲リビングから南東を見る。奥の和室へと視線がナナメにのびていきます。
▲上とは反対に和室からリビングダイニングを。左奥がキッチン。和室は手前の大きなフスマを閉めると個室にもできます。

ご夫婦お二人のお住まいですから、必要以上に大きくならずコンパクトに。けれど決して狭くはなくゆったりと!とのご希望でした。生活習慣やご趣味、親御様などとの関係などをじっくりヒアリングし【お客様のちょうどよい広さを】を考えた上で、お家の視線がナナメに抜けるように設計し、床面積以上に広く感じるようにデザインいたしました。

▲キッチンからダイニングを通して外を見る。右側がリビング。その奥が玄関へと抜けていきます。

また、キッチンに立ってもよく見える大きく外に開く窓や、その外のデッキで、視線が外に広がりゆったりと心地よくなる様にも考えています。(デッキは外での暮らしを楽しんだり、物干しなど家事の助けにもなります)

▲ダイニングとリビング。そしてデッキ

そして、全体的にしっかりとした収納量の確保と老後の動線(車椅子など)も考え合わせて、【ゆったりとコンパクト】を実現しています。

▲ゆったりとして車いすでも使いやすい水回りを。もちろんデザインにもこだわります。

さらには、木がお好きなご夫妻のために、玄関やリビング、和室などにふんだんに使われた「松・栃・ケヤキ」などの一枚板も見逃せません。

▲安曇野松や栃の一枚板がふんだんに使われた和の玄関。

完成したお家をゆっくりと体感すると、いつも以上にゆったりと優しい雰囲気のお家が出来上がったと思いました。そして、それはお客様ご夫婦のイメージにぴったりと合うように思います。ここで、これからじっくりと紡がれていく暮らしに思いをはせて、また年数が経って魅力の増すお家の姿を楽しみにご紹介を終わります。F様誠にありがとうございました。

▲寝室に隣接する書斎。しっかりとした収納量で趣味を楽しめます。

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