muneage 棟上げ
どうやら今週は雨続きにはならなさそうで、ほっとしている月曜日。先週の土曜日に棟上げを行ったF様家の工事も順調に進みそうです。(棟上げから1週間位は晴れでなければ仕事が進まないのです)
上は、先週の月曜日の姿。ここに土台という木を据えて、外周に足場をかけて、棟上げ当日の土曜日を迎えました。先週は雨ばかりで大変でしたが、雨の中でも皆頑張ってくれて、さらに土曜日は何とか天気ももちそうでしたので、朝8時頃から1階の柱を建てるところからスタート。
9時30分頃には
1階の梁にとりかかっています。
約一月かけて大工さんたちが加工した柱や梁が現場に運び込まれていて
一本一本見ていくと色々と面白い凸凹加工を施されています。このBlogでも何度もお伝えしたと思いますが、弊社はこの加工を自社社員の大工さんの棟梁が加工方法を考えて、実際の角材に指示を書き(墨付け)その指示通りに、大工さんたちが手で加工(掘ったり切ったり)をする(手刻み)という【全棟墨付け・手刻み】を行っています。
≪世間的には「材料から加工済みの角材の現場への搬入まで」を、製材工場などにお願いする【プレカット】がほとんどですが、弊社は天然の木材の場合、何千年と受け継がれてきている【墨付け・手刻み】の方が向いている・素晴らしいと考えてこちらを行っております。ちなみに梁の大きさなども決めるのは、構造計算を行った上で構造設計をしています≫
この梁や柱が
現場に来てくれているレッカー車(クレーン車)によって吊られて所定の位置に運んでもらって、後は大工さんたちが組み上げていきます。
複雑な凸凹加工が施されているのがお分かりになると思います。正面に見えているのは「通し柱」と言って、1階床下から2階梁まで伸びている重要な柱。(普通はお家の2階の4隅4本程度ですが、弊社の場合はお家の大きさによりますが大体8~10本程度使います。施工は手間ですが、それの方がお家が強くなると思ってやっています。このこだわりはまだ後日。ご興味ある方は展示場などでご質問くださいませ)
この凹に丁度合うように加工されて凸加工された梁が突き刺さってきて、それがぴったりと組み合わさっていく様はなかなか爽快で面白いのだけれど、(今も銀色のものが見えていますが)そこに構造補強のボルトなども絡んでくるので、なかなか複雑。いつも「上手いこと組み合わせていくな~」なんて、半ばお客様の心境で関心して見ております。
皆で力を合わせて、100本以上の柱や梁をあちらこちらで組み合わせていきます。この手際の良さ・格好良さをみていると、確かに子どもが小さいころ大工さんに憧れるのも分かるものです。
最頂上部の構造材(棟木)を組めば、「棟上げ」は終了。
途中、想定外の雨にも打たれましたが、大工さんたちの頑張りで無事完成いたしました。弊社は高温乾燥の構造材は使わず、ほぼ自然乾燥材ですので、構造材が雨に打たれることは問題ございません。
当日の作業の様子の一部はようやく届いた新しいカメラで動画撮影済み。こちらもようやく届いた新しいパソコンで編集をするつもりでありまして、まったく更新されていないYouTubeにもアップいたします。(時間はかかると思いますが)またお楽しみに。
棟上げは、お客様がとっても喜んでいただきますので、僕らもすごくうれしい日。作業終了後の大工さんたちも充実感いっぱいの顔をしておりますし、やっぱり「棟上げ」は良いものです~。
では、今週もよろしくお願いいたします。
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