野上のブログ

根来のお家③

こちらのお家の紹介も、このblogでは今日でひとまず終わり。

上の写真は和室(タタミリビング)の写真。なかなか本格的な床の間のかたち。真ん中に赤松の丸太があって、左側は押入れのフスマだけど、縁のない坊主フスマ。右側は磨き丸太で床から少しあげて畳を敷いた床の間。落とし掛けは杉。

素材(銘木)は、大阪の鳥飼銘木団地に設計担当福井くんお客様とで探しに行ってきたこだわりの逸品たち。けれど、お客様以上に福井くんが楽しんでいたとかいないとかは、おいておいて、このような材料は一昔前とくらべると随分リーズナブルに楽しめるようになりました。まっ、なんてったって、今世間では、本格的な和室なんてほとんど造られなくなりましたからね〜どころか、無垢の木(張物ではない)を使う弊社みたいな工務店が珍しくなっちゃったわけですから。そりゃ安くなりますよね。

ただ、伝統的な和室に使う材料ばかりだけど、ゴテゴテした和風になるのではなく、お茶室に通じるようなスッキリした和になるような素材と見せ方に気をつけております。弊社は、全体を通して「和風」ではなく、スッキリとモダンな「和」であるように気をつけていますが、特にこちらはリビングにもなる和室ですからね。

それから、こちらもこだわりポイント。普通、伝統的な床の間の背面に窓を抜くことなどはありませんが、こちらは横長のスリットガラスを。今はまだありませんが植栽を施せば、奥の綺麗なお花などが見えて、床の間のバックが地の飾り&絵になるようになる設え。

隠したいときは、壁の中に隠されている障子をスルスルっとひきだしてくれば、それもまた雰囲気なナイスです。

それからキッチン。キッチンは完全造付けです。メーカーさんのシステムキッチンではなく、また扉だけ変えられるセミオーダーでもなく、ステンレス屋さんと家具屋さんと大工さん、建具屋さんの完全手づくり。

もちろんシステムキッチンのほうが良い部分もありますし、コストとのバランスもありますが、思い通りの収納&使い勝手(どこをオープンにするとか)が実現できるの最高ですね。また基本的に本物の木とステンレスでできていますので、長持ちですし、修理や交換などにも対応できて、文字通り一生モノになりますね。

それから、天板のステンレスがシンプルでスッキリとした形状のものを使えるのも良いところ。(システムキッチンでそれを望むと高グレードなものしかなかったりしますから)

そうそう。蛇口やコンロ、食洗機はどれでもつけられますから大丈夫です。(写真の蛇口は、こだわりの商品が納期が間に合わず仮の蛇口をつけています)

そして、キッチンバックも造付け。こちらはシステムキッチンを採用する場合でも、ほとんどのお家はこの造付けになります。使い勝手、耐久性、お家全体と雰囲気も合いますし、おすすめです。

さて、随分長くなってきましたのでこの辺で。

このお家の特徴である、仕事場とリビングとの関係性や、大きなバルコニーはまたWebsite内の施工事例でご紹介しますね。最後にバルコニーの写真だけ少し載せて終わります。ではまた来週!


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