金龍寺丁のコートハウス【和歌山市】2018年
県庁にもほど近い住宅街に建つ30代のF様ご夫婦とお子様1人(将来的に2人を想定)のお住まいです。
大変落ち着いた古い素敵な街ですが、幹線道路も近く、そこからの抜け道として走り抜ける車も多いことが問題でした。お客様のご希望の「落ち着いた暮らし」を実現するために和室を張り出させて前面道路からの視線を遮り、和室とリビングでお庭を囲む「コートハウス」といたしました。
道路からの視線を気にすることなくいつでもそのお庭に向かってリビングや和室から窓を開けられることができます。深い軒とデッキが小さなお庭とリビングをつなぎ、外もリビングと一体になったようなここちよい・落ち着いた空間を造ろうとお客様と共に考えました。
設計的には、45坪の敷地の中、車3台のスペースを確保するとともに、余裕をもって建てられたお隣様の敷地にも助けていただきながら、光が差し、風が抜ける気持ちの良いお庭スペースをどこに置くかを探し、そのお庭を効果的に囲み前面道路より見通せない、落ち着いたものとなるようにお家の配置を考え、間取りの設計を進めました。
45坪の敷地の中【車3台スペース】を確保し、【1階のリビング・ダイニングキッチンとL字型に続く和室】、【2階の寝室・子供室】に加えて、【ご主人様と奥様それぞれの趣味のお部屋】、更に【深い軒と外部のデッキやバルコニー】も確保したこのお家は、庭と道路との関係も含め、街中でのコンパクトで落ち着いた暮らしの一つのカタチとなるのではと思います。
他にも、松やケヤキ、桜、マホガニーなどふんだんに使われた無垢板や、左官壁、和室、造作家具など細かな点でも見どころたくさんのお家です。
F様にはもう4代、F様の曽祖父様からお世話になっています。この長い間可愛がっていただいておりますことに心よりの感謝を申し上げてご紹介を終わります。ありがとうございます。