柱を足す。梁を足す。
随分と暖かくなってきました。まだまだ寒い日もあるでしょうが、概ね寒い日も終わりで、春へ向かっていきますね。
さて、今日は狭山市の築40年のお家のリノベーション現場から。
先週先々週は、内部解体に引き続き、構造補強をしたい場所に、基礎を新たに設けたり、既存の基礎を補強したりの工事。(内部解体後に現場で打ち合わせした後、補強箇所を最終的に決めていきました)
今週からは、いよいよ大工さん登場です。
こちらの現場は大工の堺君と岡本さんのコンビで。先週、弊社設計で構造担当の福井君と尾崎棟梁、堺君岡本さんを交えて、現場で補強箇所を構造設計と大工の知恵両面で検討して最終決定しておりますので、その通りに柱や梁を足していきます。丁度この面は今のままでは梁が心もとないので、
新しい梁を足していきます。当然既存の柱や梁に足していくわけで、新築の棟上げなどより難易度は上がりますが、ここは大工さんの経験と知恵で上手く入れていきます。
はい。入りましたね。
柱はたくさん立っていても、柱が天井の接合部で部材を入れるために欠かれていたり、特にリフォーム時に梁を抜いたり・足したりする際に施工しやすくするために大きく欠かれていたりすることはたまにあります。
図面上は柱がたくさんあるし、例えば耐震診断など目視できる部分では確かに柱なんだけど、足元や天井裏で大きく欠かれていたりすると、それは柱の役割はいくらか割り引いて考えなければいけません。
この辺が数字や図面だけでは上手く行かない部分で、リノベーションの難しさなんだと思います。だからやっぱり大工さんの腕・技・経験は必須なのですね。
欠かれすぎて意味のなしていない柱は抜いて、新しく梁を足してその下に柱を立て直す場合もあるし、
そもそも構造上欲しい場所に柱がなく、構造的に無理をしている箇所もあるから、そういう所には新しい基礎と柱を足して構造的にベターにもっていきます。
しばらくはこういう構造の整理が続きます。地味な作業ですが、大切な工程。大工さんと打ち合わせを重ねながら慎重に進めてまいります。
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