野上のブログ

カシュー 色のある暮らし

今日は海南市岡田のT様の現場から。

大工さんの工事も残す所あとちょっと。床の間廻りの工事にかかり始めました。実は普通はもう少し早い時期にしてもよい工事なのだけれど、「あるもの」の納入が遅れておりましたので。。

それがこの綺麗な深い緑色の「カシュー塗り」の板です。床の間の床に使います。

大きさは違うけれど、こちらのお家の床の間の床もカシュー塗りでして、こんな感じになります。(こちらは深い赤色=海老茶色です)

漆塗りのような雰囲気のある塗料でありまして(人工漆なんて言う方もいらっしゃいます)、光沢のある表面の美しさも質感も素晴らしい。それは本物の漆には少し負けますが、色もたくさんあるし、お家の中に「色」をもってくるには「もってこい」のものであります。

ただ、皆様の想像通り、誰にでも上手に塗れるってわけでもありませんし、仕上げに手間暇もかかる職人技が必要な仕上げです。今回も塗装屋さんから「まだ納得いく仕上がりにならないのでもうちょっとだけ待って」と何度かあって…随分待たされました。

こういう所は「類は友を呼ぶ」というか、うちのお付き合いいだいている業者さんは皆仕事のこだわりがきついんです。まあ良いことなんですが、あまりに遅れても困りますのでね〜。余裕を見て依頼しておりましたので、なんとか間に合って良かったです。

こちらも同じカシュー塗りの床の間。色も同じですね。オーソドックスな木の板やタタミの床の間ももちろん素晴らしいですが、こういう遊び心のある色をもってくるのも「粋」でしょ。

他にも

こういう飾り棚をカシュー塗りで仕上げたこともございます。普段の暮らしに少し「色」があるのも心が楽しくなるものです。他にも色フスマや、色のついた焼き物の手洗いボウルなど楽しい手法がたくさんありますので、またご紹介してまいります。


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