L型つくる!(一枚板カウンター、上がり框、一枚板テーブル、itimaiita、手仕事)
もうひと手間の美しさを、
暮らしの中へ。
さて、今日は面白いものを二つ。大工さんの手仕事が活かされたものを造っておりましたので、ちょっとご紹介。
まずは、現場で金子君が格闘していたのもの。

これ。玄関の上がり框と言いまして、玄関土間から1階床へ上がる所にある部材。

こちらのお家でいうと、正面にみえるもの。床材とは少し違う色の木が使われています。これが上がり框。玄関入ってすぐに見える部材ですから、「銘木」と言って、ちょっと風情のある美しい無垢材を使うのだけど、先ほどのお家は、これがL型になる?
なかなか言葉ではイメージできませんね。実際施工されたものを見ていくのが一番なのですが、なんてったって、このお家の難しい所は、正面が丸くなっている所。丸い部分を上手くあうようにそれぞれ加工して、そしてその二つをピタッと合わさなければいけない。
言葉にしたり、図面書いたりするのは簡単ですが、やるのはかなり難しい。金子君もなかなか大変。
特に、接合部に入れられている木にも注目です。二つの上がり框が空いてこない様に、ピタリとあうように、こういう部材を入れて、これを突っ込んでいく事でしめていきます。
もう現場ではすでに取り付けられておりますので、またお楽しみに。

変わって弊社の作業場。久保さんに先にアップされちゃいましたが、こちらは富田林市のO様家の書斎コーナーに使う、一枚板デスク。
お客様と銘木屋さんに行って、選ばれたモンキーポッドの一枚板。(モンキーポットは昔、日曜日の日立のテレビCMで使われていた「この~木、何の木、気になる木~」のもの。若い方は知らないのでしょうか?)
長い一枚板を買ってきて、それを半分に割って、L型にします。そうすると杢目や雰囲気も揃いますから。
これも「L型のデスクカウンターにして!」というと簡単ですが、そうはいかないのですよ。
まずはカンナでひたすら削って、水平にし、直角をきっちり出して

(かんな屑いっぱいですね)

丸い部分(皮を残しての仕上げですから)をピタッとあうように加工。(これを「ひかる」などと言います)
また木と木がぴたっと合うように、穴開けたりの加工をして、そこにまた別の木を入れて(これを「雇い実=やといざね」と呼びます)

反対側にはそれがはまる穴。そしてその後ボルトでひけるように、ボルト穴もあけて、

後々空いてこないように、角がピッタリ合い続ける様に加工を施して、ひとまず完成。
あとは現場にもってって微調整しながら取り付けていきます。作業場と現場、どちらでも木の家の仕事は進んでいるわけです。
現場に納まってしまえば、なんてことはなくL型なんだけど、それにはしっかり丁寧に手間をかけての下拵えがあるわけ。また、逆に納まってから、いかにも苦労した様に納まっちゃっているのはいかさない。そこはスッキリ・粋に。
こういうバックボーンの技術があってこそ、綺麗な木の家はできるわけなんです~
また、どちらも現場でどう納まっているかお楽しみに。(あれ、スッキリしていないじゃん。とか言われたら、どうしよう。。)
ハウスメーカー様の提案ではどこか物足りなさを感じてしまった方へ。
私たち大彦は、【木の美学 × 現代の設計】による気品あふれる手仕事の新築と、
木を知り尽くした日本家屋専門リノベーションで、
【世代を超えて愛される住宅と風景】をお届けします。