野上のブログ

美しい邸宅①(自然素材の家、手仕事の家、無垢材、Black Cherry flooring)

最近、久保さんのBlogと息ピッタリですが、私も続いて、先日カメラマンの照井さんに撮影いただいた、大阪府某所のお客様家をご紹介。

上の写真一枚で他は何も言わなくても良い様な気もしますが、お客様の思いとセンス、それに答えたうちの設計の福井君と、山本棟梁初め弊社の大工さんたち、そして左官屋さんなど弊社チームの職人さんの腕と丁寧さと根気で仕上がった素晴らしいお家です。(手前味噌ですいません)

このポーチの向こうに続くのは

玄関。

反対から見返すとこう。ベンチや手摺棒、式台・上がり框などにふんだんに使われた銘木の数々(もちろん無垢)と、床・天井の無垢板がめっちゃ綺麗。

パッと見るだけで、6種類の樹種の無垢材が使われています。面白いもので、この玄関という限られた空間でも、木同士は喧嘩しないんですね。色も様々だし、素材感も違うのだけど、うまく馴染む。ペンキや人工物ではなかなかこうはいかないんです。違う色をこの空間でたくさん使うと、相当色彩感覚のスゴイ人でない限り、お互いが喧嘩して「ガチャガチャ」になります。

山には色んな木が生えているけど美しいでしょ。だから、建築材料になっても、無垢材同士は少々違う樹種を重ねても大丈夫!と父や銘木屋さん、また建築家の皆様からも教えてもらいましたが、本当にその通りなんですよ。

だから、木を選ぶ時はあまり考えすぎず、インスピレーションで行けば大丈夫なんです。ただし、シートをはったような天然木でないものはそうはいきませんのでご注意を。

はい。玄関からリビングダイニングに入りました。

障子をしめても良い雰囲気だし

木の窓を開放して、外と一体になると尚良し!であります。

この写真を見ていただくと、コートハウス的な中庭をもつお家というのがお分かりなると思います。外からの視線を気にすることなく暮らしを楽しみたい!とのお客様のご要望からスタートしたお住まいです。

先ほどの障子のデザイン、木の窓の細部、天井、もう色々な所に、ものすごいこだわりが詰まっております。お客様の素晴らしいセンスのご提案を受けてのものも多いですが、確かに福井君はよく頑張りました。

言葉は悪いですが、ほとんど「狂っているのではないか?」という位考えこみ、図面を書きまくり、おかげで一年近くほとんど他のお客様の図面はかけない様な状態でしたが(笑)、それを補ってあまりあるようなお家が完成しました。

その福井を初めとして、うちの大工さんや職人さんも、尋常ではない位、我が子のようにお客様に可愛がっていただき(お客様はまだお若く、そんなお年ではないのですが)、本当にありがたい限りでございます。

あんまり載せると、あとのwebサイトの施工例が困るから、これ位にしようかと思いましたが、もったいないから、もう一回来週もいきましょか。

ついつい載せたい写真が出てくるので困るのだけど、最大限我慢して今日はこの辺で。

良いお家が出来ましたよ~。


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