川にむかって開く家【和歌山市】2012年
3方向を住宅で囲まれた30坪の敷地にたつお家です。残りの1方向(北側)には道路、そして奥には川、更にその向こうは山を眺めることができます。(山の頂上には風車も)
上記の敷地条件や車を前に並べて3台置きたいという要望から、2階北側リビングというプランが生まれました。北側ではありますが、川があることによって視界が開けて明るく、川縁特有の涼しい風も取り込むことができ、敷地のポテンシャルを活かしたプランニングになったのではと思います。
家の間取りは6,818×6,818の完全な正方形、外壁・屋根はシンプルでシャープなガルバリウム鋼板と吉野杉板張りとの取り合わせ、また室内は、柱が現されている「真壁」、2階の床板と1階の天井板(39㎜の杉無垢板)を兼用する「大和天井(踏み天井)」という手法を用い、質感を損なう事なくコストダウンに取り組んでいます。
また、室内に現されているたくさんの柱・梁の木の香りがとても心地良く、自然素材の美しく柔らかなお家に仕上がりました。