新築施工事例

木格子と大屋根の家【有田市】2013年

M様と初めてお会いしたのが2年前。大手ハウスメーカーさんなどを廻っても、いまいちピンとこなくて。とおっしゃっていたのを覚えています。

外観は、一文字葺きの日本瓦がせりあがっていく迫力ある大屋根と、道路側に配した長い木格子で風情をだしています。

「町家」「続きの和室と広縁」「瓦屋根」など、伝統的な日本家屋をお好みで、そこを今の「暮らしやすさ」や、また別のご要望であった「薪ストーブ」などと、どう上手く結びつけていくかが重要なポイントでした。

▲キッチンより南を。伝統的な和室も薪ストーブのあるダイニングと上手くつながります

内部では、ソファを置くいわゆる「リビング」はなく、8帖のタタミの茶の間とそこに繋がるダイニング空間・キッチン・書斎コーナー、また逆につながる8帖の和室(座敷)・広縁とで構成された広々とした一室空間となっています。

▲ダイニングから続く畳リビングと奥の和室。昔ながらの続きの和室が必要なので

ソファでの暮らしがイメージできない方には(案外多いのでは)、こういった手法が一つの解になるのではと思います。(ちなみに「長期優良住宅」であります)

▲引戸を入れれば個室。開け放てば一体。引戸は素晴らしい文化ですね
▲ダイニングの奥はキッチン。収納もたっぷりと
▲お客様ご要望の路地風の玄関。奥に縁側がつながっているのが明るく雰囲気が良いですね
▲玄関引戸は縦格子。外観デザインとも共通のキーワード

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