野上のブログ

久々に。(お家の定期点検、小屋裏、床下点検)

春と秋。過ごしやすくて良い季節ですね。

丁度その頃弊社はお家の定期点検を行っています。(天井裏や床下に入りますから、真夏や真冬は大工さんもしんどいですから)

1年3年5年10年(その後は10年おき)に行っています。昔はご近所のお仕事が多かったですし、盆暮れのご挨拶で何とかなっていましたが、今や皆様お忙しくお留守も多いですから、定期点検に変えたわけ。

コロナ禍では定期点検に回るのもタイミングを見てでなかなか大変でしたが、晴れて今年はまとめて一気に。

基本的には大工さんと設計のコンビで、大工さんが天井裏や床下に入りチェック。設計は外回りや内部の目視などや、建具の動きなどを点検。

もちろん、経年と共にでてくるひび割れや汚れは仕方ないですが、地盤を起因とした基礎や外壁の大きな割れや、シロアリ、天井裏の雨漏り、小動物の侵入などがないかを点検。

下地の木の収縮でこういう割れが経年と共に起こることはございます。

床下や天井裏はお客様でも入れますが、やっぱり狭い所や足場の悪い所がありますから、大工さんの方が上手。先ほど述べたことに加えて、床下や天井裏が湿気ていないか通風はあるかなども確認していきます。こういう所は、大工さんたちも自分たちが建てて数十年経ったお家などの天井裏に入るのは勉強になります。

点検をしていて何か問題点をみつけることはあるか?と問われれば、ほぼないのです。シロアリについては、ベタ基礎、特に今の外回り一発打ち基礎にしてからはまだ一件もシロアリの被害をみていませんし、天井裏も大丈夫。乾燥していて問題ございません。ただ、天井裏に小動物(イタチとかコウモリとか)の侵入を見つけたことは数回ありましたね。

また、点検の際に、木製建具の簡単な調整などもさせてもらったり、ちょっと絵をかけたり、ポストをつけたりなども。

今月で昨年と今年が点検時期にあたるお家は全て回れそうですが、やっぱり久々にお家たちに会えるのはとても楽しいのです。もちろんお客様にお会いしてお話するのもとても嬉しいのですが(順番反対ですね。ごめんなさい)「あの曲がり角を曲がると、ちらっとお家が見えてきて、その角を曲がると目の前に」なんて思いながら、車を運転していてその通りそのお家がそこにしっかりと建っているのを目の当たりにすると(当たり前なんですが)、ちょっと言葉では表現できない嬉しさがあるのですよ。

それから、お家に入って拝見させてもらって、設計当初描いていた暮らし方をしていただいているか?収納は大丈夫か?想定通り使い勝手は良さそうか?などを確認していけるのは純粋に設計として勉強になります。(特に新しく入った設計スタッフなどは大彦の家づくりを感じられ、とっても勉強になります)

ジロジロみないように気を付けながら、チョコチョコ見ております。すいません。

それから、建築当初は赤ちゃんだったお子さんが、もう大きくなっていたり、皆楽しそうに暮らしている様子が感じられたり、お家の中に色々と飾りつけられたりして「そのご家族のお家らしく」なっている様子を見るのを、とても楽しく幸せです。定期点検日程の段取りは大変ですが(うちの久保さんが全てやってくれています。ありがとうございます。)、回ると楽しく勉強になって、やっぱり家づくりには欠かせませんねぇ。


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