木が一杯②(水目桜、栓の木、手刻み、杉板天井、梁見せ天井)
皆様こんにちは。今日も現場からまいります。
こちらは日高川町のY様家。外壁は左官の仕上げ塗を残すところ。そして、内部は大工さんの工事も佳境。前回の現場は構造や下地に木が一杯ある所をお伝えしましたが、弊社の家づくりの魅力の一つは、仕上げにもたっぷりと木を使うこと。
構造の梁と杉板を
そのまま見せて(そのままではなく当然、カンナなどで仕上げておりますが)梁表しの天井仕上げに。
リビングと一体につながる土間空間の天井は、
ナナメに吉野杉の板を張って仕上げています。
大工さんが造る造り付けの家具工事でも、
作業場で所定の寸法に切られ、カンナをかけてしあげられた北海道の栓(せん)の一枚板が運び込まれて、
ダイニングの勉強コーナーのデスクカウンターに。
こちらも作業場で尾崎棟梁によってしあげられた「水目桜」の無垢板が(国産の桜、とくに水目桜は今や結構珍しい材料になってきましたね)、
キッチン前のカウンターにカタチを変えています。綺麗な木でしょ。オイルを塗ると、美しいピンク色がでてきて、もっともっと綺麗になります。
このように弊社はたくさん使う木の質にもこだわっておりまして、これだけ良質な無垢材をふんだんに使えるのは、ちょっとした自慢であります。長年築いてきた材木屋さん、銘木屋さん、材木産地との関係や、無垢材を目利きして適切に管理して、さらにそれを調理する大工さんが居る、その経験と知恵があるからできるわけで、これは今まで積み上げ来てくれたものですから、先代先々代に感謝感謝でございます。
それから、良質な木だから、とにかく一杯使えばよい!かというと、そこはやりすぎると野暮ったく・ださくなっちゃいますから、メリハリをつけて基本はスッキリ見せれるように気をつけています。
さて、場所を変えてこちらは和歌山市の平田建設さんの作業場。今回、岩出市のK様家で協働させていただきます。以前もお世話になったことがございますし、有名な社寺なども多く手掛けていて私も尊敬している建築会社様で、色々と教えてもらうことも多いです。
先日お客様と一緒に手刻みしている所を見学に。うちの大工さんたちが見ると「うらやましがりまくる」大きな作業場に、丁寧に刻まれた材料が積まれておりました。(照明の関係で木の色が変に見えますが、いつも使っている吉野桧・杉、米ヒバです)
流石、綺麗に手刻みされています。
こちらのお家の棟上げは来月早々。楽しみですねぇ。
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